ノロ患者、大倉の母

本日の「ごちそうさん」。
大岡昇平の「野火」。

本題。
昨日、昼過ぎに母親からメール。
最近は老人まで何でもメールにしてくるのはなぜ?
よいしょよいしょ、と携帯いじっているのを見ると電話にしなさいよ、とりあげたくなるんですよ。

まあ、いい。
いきなりこうだ。
「昨夜からノロ患者になり、部屋から一歩も出られなくなっています」
はあ?

母親は老人マンションに住んでいて、医者も常駐しているんで安心だったんだけど、医者だってインフルエンザに罹るし、ノロウィルスにやられることだってあるわけで、何でもすべて安心なんてことはないんだよ。
電話もできないくらい大変なことになっているのかと思い読み進めると、これがやたら長い。
自分のことは「ノロ患者」と書いてあるだけで、「レストランを含む全施設が閉鎖されているんで大変」「3日間一歩も出られないのは面白くない」「みんなも用心してね」とまるで人ごとのような業務連絡。
そんな、君、呑気なこと言ってる状況じゃないんじゃないの?
詳しく教えなさい、と返信したら以下のようなことらしい。
参考になるかもしれないので抜粋しますね。

「昨日(当日のこと)の朝、ノロ患者が出たのですべての施設、行事が閉鎖されました。その時はどうもなく、昼食後配られた弁当は食べたんだけど、夕食の弁当は食べる気にならず、7時ごろ急に嘔吐しました。連絡するとすぐに消毒に来たりして大変でした。夜中にもう一度吐きました。今はどうもありません」

施設の対応が素早く徹底していたようで、ありがたいことだと感謝しておりますが、驚くべきは母親の体力。
ポカリスエットばっかり飲んでいる」そうなんだけど、半日で完全復帰している。
発熱も下痢もなかったそうで、もう退屈でしょうがないらしい。
不良老人をやるには体力が勝負だな。
脱水症状がひどくなると重篤化して命にかかわることもあるんで、みんながこんなことですむと安心されないようお願いいたします。

ノロの潜伏期間は1〜2日らしいのでどこで罹患したかはきっとわからないんだろうけど、人ごとだとあまり関心なかったらこうなりました。
どう気をつければいいのかよくわからないんだけど、とにかくお気をつけ下さい。

私なんか40のとき会社を辞めるためにロンドンから帰って来て、翌日の夜、夜から下痢と嘔吐を朝まで繰り返し、最後には痙攣して転がっていたことがありましたが、病院に行ったらあんまり白血球の数値が高くて、即入院。
10日間もですぜ。
何が原因か当然調べてもらったんだけど、ごく普通の菌は見つかったんだけど、「体力があれば普通はこんなことになりませんよ」なんて言われちゃって、情けないことといったらもう。

アジアの国でもそんなことになったことないのに、どういうことだったのか今でも謎のままです。

ネパール、パトナのゴールデン・テンプルですが、光量が足りなくてこんな写真になりました。
なんとなく。