コデックス・セラフィニアヌス(CODEX SERAPHINIANUS)

本日の「ごちそうさん」。
キャー、明日が待ちきれないわ。

本題。
数ヶ月どうしようかと迷いに迷った本をとうとう購入してしまった。
しらふじゃ買えないので酔っぱらったときに購入ボタンを押しちゃったような気がする。
届いた時なんだろうこの大きな箱は、とボケかましたくらいだから。

通常本は「BOOK BAR」で紹介することを優先しているので、読了して「これはどうしても」というものを番組で取り上げてから、話の流れで「この本いいよ」とこちらにも貼付けることにしております。
番組で紹介するには話しにくいな、というものもそういうふうにすることもありますね。

でもですね、一昨日届いたこの本は番組での紹介はまず無理。
一言話したらあと何も話せなくなるんで、堂々とこちらにて写真付きで紹介させていただきます。
写真付きじゃないと紹介不可能ということでもあります。

著者からいくか。
イタリアの建築家、工業デザイナーのルイジ・セラフィーニ。
書かれたのはかなり昔で、1976年から30ヶ月かけて文章と図版を仕上げました。
残念ながら日本版は出版されておりません。
日本版があったとしてもイタリア、アメリカ、ドイツ、オランダ、フランス、スペイン版と全く変わりがないから、どうでもいいんですけど。
上質紙を使った非常にお高い本なんざんすよ。
大きいですよ。
百科事典みたい、と言いますか百科事典なのかもしれないんだけど。
横約23センチ、縦約35センチ、幅約5センチ。
庶民の私には本来手が出だせないんだけど、自分へのご褒美ってやつ?
褒められるようなこと、最近何もしてないんだけどさ。
ドーンと12,731円だ。
いま、ふっと気が遠くなった。

何が書かれているのか、それは本当のところは誰にもわからない。
著者本人もわかっていない可能性、かなり大。
わかっているのは11の章から構成されていて、それぞれにテーマがありそうなことだ。
あたりまえか。
wikiにはわかったようなことが書いてあるが怪しいもんだ。
どうも自然界みたいなもの、人間界みたいなものの事象を詳しく絵つきで解説してあるようなんだけど、誰も読めねーんだよ。

私がこの本の存在を知ったのはFBで私の義弟に当たる年上の建築家が紹介していたからだ。
それに目が釘付けになって、即座にアマゾンで見つけて買い物かごに入れたまではスムーズだったんだけど、そこからが長かったな。

その義弟がアップした投稿をシェアしたら食いついてきたやつら多かったな。
まるで自分が見つけたような気分で少し浮かれていたら、そんなことがあるんでしょうか、というメッセージが届いた。
著者ルイジ・セラフィーニと親しくて彼のアトリエによく遊びに行かれている方が、いつでも紹介しますからイタリアに来る時は是非声をかけてください、とのこと。
お友達にしていただきました。
こんなありがたいことって世の中にあるのね。
やっぱり自分が気がつかないところで善行を積んでいたんだわ。
行きます、行きます。
必ず行きます。
日本に帰ってきたりしないでね。

この本で使われている文字はジョージアグルジア)語の草書体によく似ている、とwikiにも書いてあるが、そんなことは最初に見たときにすぐにわかったわい。
何度も書くけど、読めないけど文字フェチなんだよ、俺は。
数十年間コデックスの言語を解読しようと言語学者が頑張ったらしいけど、成功したやつはいない。
2009年に著者本人が「これは意味なんかない」と明らかにしてそれで終わったんだけど、そんなところもお茶目でいいよね。
今回購入した最新版には本人の序文が付録でついているが私なりにまとめるとこうだ。
「まだ字が読めなかった子供の頃を思い出してみろ。それでも本を引っ張り出しては字を読んでいる振りをしながら挿絵や写真をうっとり眺めていただろう。子供の頃に味わったあのセンセイションを思い出してみてはどうだ」
そうなんだよ。
それでしょ。
私がどうしてもこの本を手に入れたくたくなったのはそれが理由なんだよ。

分厚く重いこの本を手に取っては「うふふ、えへへ」と声を上げている私を笑うなら笑いなさい。
君たちはつまらん大人になったな。

表紙だよ。

ちょっとだけ中身を見せてあげよう。

計算式も出ているんだよ。

買っちゃおうかな、という人はこちらから。

Codex Seraphinianus

Codex Seraphinianus