怒れ!憤れ!(INDIGNADOS)

本日の「ごちそうさん」。
こうなるとめ以子の鈍感さが救いだわ。

本題。
一度このブログでも紹介した本が映画化されました。
ここをクリックすると出てきます。

http://d.hatena.ne.jp/shinmoe/20120107/1325895119

93歳の元フランスレジスタンスの闘士が32ページのペラペラの本を数年前に出版しました。
「無関心はいけない。世の不正義に目をつぶるな。怒りを持って行動せよ」
そして世界中の若者が怒りを爆発させました。

それを映画化したのがこの作品です。
アフリカからヨーロッパへたどり着く少女。アテネで拘束され強制退去、パリへたどり着くけれど警察に捕らえられ、再びアテネへ。密航しスペインへ。
これは本には出てこないエピソードではあるけれど、各地の若者の怒りはそのままフィルムに焼き付けられています。
各国で抱える問題はそれぞれ微妙に異なりますが、「不正義」を容認しない若者の拳が天を突きます。

私はデモはあまり得意じゃなくて、イラク戦争反対で一番大きかったデモにしか参加したことはありません。
怒りはこのブログに叩き付けています。
そんな人間がとやかく言えないのかもしれませんが、なぜ日本で若者は怒らないのかが悩ましい。
20代の若者の投票率の低さに愕然とします。

日本はガラパゴスか?
いや、すでに「世界経済」の中で多くの矛盾は噴出してきています。
日本自身もその波にすでに乗っています。
怒ることに疲れて、それに甘んじるのか。

ステファン・エセルは昨年の昨日亡くなっています。
95歳。
世界は変わっていません。
しかし、エセルのこのアジテーションは残ります。

監督はロマの音楽に魅せられた若者を追った作品「ガッジョ・ディーロ」を撮ったトニー・ガトリフです。
明日公開。