インドでレイプされる危険度

本日の「ごちそうさん」。
帰れなかった人の分まで食うということ。

本題。
インドでレイプが頻発しており、インド世論も沸騰して、犯行への厳罰化が決まったり、検討されたりしている。
ということになっているんだけど、この数年で突然性犯罪が増えたということは非常に考えにくく、これまで泣き寝入りしていた被害者が声を上げ始めたという方が正しいと考えております。

「インドは女一人で旅をして大丈夫でしょうか」という質問をよく受けます。
日本にいても「絶対に安全」とは言えないんでためらいもあるけれど、私の知っている限り、女一人旅でそういう被害にあった人には会ったことがありません。
ただ、やたら「きれいですね」「結婚してください」と言い寄ってくる連中がいると聞きますね。
明らかにお前結婚してるだろうというオッサンまで図々しくもやってくるらしい。
勝手に解釈するとカースト制度がいまだに崩れていないインドでは自由恋愛は非常に難しく、その分アウトカースト(これはカーストとは関係ない、という意味ではなくカーストにも入れないと理解してください。我々も含まれています)の女性に言い寄ってみる、という行動に出ているということの方が多いと思います。
好きになってしまえば困難を乗り越えて、結婚に至ることももちろんありますから、そこは十分に本人の意思を確認し、まわりの理解に気を配ってその気になるならなってください。
これ、インド人女性と親しくなる場合も同じですから、男も腹を決めてからにしとけよ。

さて、インドでのレイプ被害は集団レイプであったり、バスを乗っ取っての行為であったりすることが報道されるので身の毛もよだつし、絶対に許してはならないんで、厳罰化には基本的に賛成です。
罪にも問わないケース、問われても有罪にならないケースもあるんで徹底していただきたい。

外国人旅行者も危険察知のアンテナは張っておいてください。
肌を大胆にさらすような服装はできるだけ避けた方がいい。
明らかに危険そうな場所、あるいは夜一人だけで人気のない場所をうろつかない。
どこにでもホイホイついていかない。
これ別にインドに限ったことではありません。
常識としてわきまえておいてください。
ほとんどの女性は一人で楽しくインドを旅してきています。

昨日、ニューズウィークの最新号を読んでいたらショッキングな記事が。
欧州基本権庁が先週発表した報告書に記されています。
EUの女性の20人に1人がレイプされた経験があるというもの。
加盟28カ国の18歳以上の4万2千人が調査対象、うち33%が肉体的または性的暴行を受けたことがあると回答しており、
20人に1人がレイプの被害に遭ったことがあると答えています。

なかなかイメージできないのだけど、肉体的、性的暴行を受けたことがある女性の割合が高かった国は上位からデンマーク(52%)、フィンランド(47%)、スウェーデン(46%)。
この数字には恋人、夫からの暴行も含まれています。
数字の低い国でも男尊女卑の傾向の強い国ほど被害について語りたがらない女性が多いため、そのままには受け取れない、と締めている。
つまり、20人に1人がレイプの経験があるという数字も実態を示していない可能性があるということです。

上位の国を貶めるつもりはないけれど、なぜそんなに酷いことになっているのか非常に気になります。

インドでの具体的な数字は把握していないけれど、インドで飛び抜けて女性が危険にさらされているということではないということです。

いずれにしても、女性への性的暴行は許されることではないので、女性が気をつけなければならないという状況でなく、男が絶対にあってはならない、と自覚する世界を実現したいものです。
しかし、私にそういう衝動が全くないんで、どう作っていけばいいのかが逆にわからないというジレンマがあります。

インド、楽しんできてくださいね。
お買い物も楽しいよ。ジョードプル