心の底から楽しかったこと

緊張なんてね、幸せの前のスパイスみたいなもんですよ。
昨日は朝から身体動かすとギーコギーコと音がするくらい緊張していたんだけど、夜中の2時過ぎにあんなに幸せな気分で帰宅できたよ。

本日は昨日、渋谷La mamaで行われた第3回渋谷幻野祭の模様を私目線から時差付き中継でお送りします。

私は遅れるということができないという病気持ちなんで、リハ30分以上も前に着いちゃって、その辺うろつくわけにもいかないんで、ペッピリ腰になって入り口に立っていた男の子に声をかけました。
「あのー、今日トークショーに出るもんですが」
「はい」
「よろしいでしょうか」
「あ、僕、ローディなんで、わからないんですけど。大丈夫だと思います。少し押しているみたいです」
ということなんで、胸張ってズンズン階段降りて行ってやりました。
このときくらいかな、身体が反っていたのは。
人がいない時だけ姿勢がいい。
バーンと防音ドアを西部劇みたいに開けてやりましたよ。
人はいるけど、誰も反応しませんよ。
リハやってんだから。
あー、これが怖かったんだよな。
俺何してりゃいいんだっけ?

15年ぶりに会うどるたんこと西川くんを見つけて駆け寄ったよ。
泣いてたかも。
早めに着いちゃった私が悪いんだけど。
それにしてもこっちの毛が無くなっているのによく気がついたもんだ。
湯川様、波田野様はどちらかしら。
来てないの?
そうだよな。

波田野さんがいらして、簡単なリハやりました。
音声チェックだけなんだけど。
よし、これでもう大丈夫。
普段からチェックやるともう大丈夫なのよ。
それでも噛みますけどね。
原稿なくて噛むってなに?

波田野さんはとてもお元気。
ヤングミュージックショーの始まりの時のことを控え室で根掘り葉掘りお聞きしました。
怖い方かと震えていたんだけど、ぜーんぜん。
そこへ遠藤賢司さんが。
最初は気がつかなかったんですよ。
「カレーライス」の時のイメージが頭に焼き付いているんで。
波田野さんとエンケン(みんながそう呼んでいたので、こぴっと背伸びして私も)が話し始めたのを聞いて、初めて「エンドーケンジじゃん!」と気がついた。
「遠藤さん、私のアイドルだったんです。握手してください」
「これからもそう思っててね」
う〜ん、そこから幸せラッシュね。
「巻上さん、私のアイドルです」
「あ、なんか、そうですか」
握手しちゃった。
オジサンが言ってることじゃないな。
PANTAさんだけ機会がなくて握手しそこなちゃった。
頭脳警察、カッコよかったぜー!
知ってる?
これ読んでる人はほとんど知ってるか。

不思議軍の演奏が始まり、独特のスタイルでガビガビに盛り上げていく。
若いっていいな。
そんなに歳変わんない?
曲が長いから2曲だけ、みんな「えー!」って。
「てっ、て誰か言わないかなー」だって。
どるたん、君も「花子とアン」か。

演奏が終わるなり、トークショーなんで着替えてどるたん出て来るが、息が切れてて「おー、君もそうか」とますます親しみが湧いて来る。
どるたんオーガナイズセッションなんで何でも自分でやっている。

トークショー、一番私には大事なとこなんだけど、ちょっと今日の流れと違うんで、そこは明日にまわします。

エンケンのライブには度肝抜かれた。
1人でフォークギターとハーモニカだけなんだけど、ハードロックなんだもん。
全員、雷に打たれたように惚けている。
私よりもかなり年上なんだけど、何あの歌声。
張る張る、伸びる伸びる。
肺活量どんだけ?
生きるってこういうことかよ。
まいったなあ。
最後はギター背負って見栄切って、花道そのままガツンガツン音立てながら出て行ちゃった。
比べても意味ないんだけど、最近の俺って何?
ダラダラダラダラ、老人性鬱かも、なんちゃって、どうなんだ、生きてんのかよ。
生きろ!戦え!逃げるな!(昨日、安倍首相がどう聞いても筋の通らない集団的自衛権を正当化する演説をしましたが、それとは全く意味が違います。安倍首相を支持される方も当然いるでしょうけど、そのことについては明日キチンと書きますから、ちゃんと議論させて)
観客は全員喝入れられちゃって、背筋伸びたよ。
エンケン、6月もコンサートあるよ。

ヒカシュー、クワー、「エンケン聴いたから、帰ろうかな」から始まり、このかっこよさ。
老練なテクニックなんだけど、いくつだっけ、やたらと巻上さん若く見えるんだけど。
翻弄されるとはこのことでしょ。
変幻自在。
本当に変幻自在でやっているらしい。
どうにでも変わっていくって、どうやってんの?
と後で聞きました。
巻き込まれるなー。
クルクルになってたら終わっちゃった。
ロシアでツアー?
なんで?
これも後で聞いた話。

ここで、波田野さんとどるたんが再び登場。
波田野さん、プルトニウム核兵器利用について、ガンガン語る。
もちろんやらせないという文脈ですから誤解のないように。

PANTA、太った?
とんでもない美声年だったんだけど、どえらい迫力。
ギター2本だけ。
太いメッセージ、なんだけど、メロディアス。
PANTAは怒りを生へのエネルギーに変える力を持ってるな。
またしおれた貧困なる精神の象徴、大倉は頬をはたかれました。
もう一度高校くらいからやり直します。
16歳に戻るんじゃなくて、57歳で高校に入り直すってことです。
前にも書いた?

さあ、終わった、異分子大倉は帰るか。
波田野さんは若い女性に囲まれて振り向いてくれないんで、話す相手もいないし。
積極的に友達が作れないタイプなんです。

すると、どるたんが「打ち上げやりますから」と声をかけてくれたんで、端のテーブルに座ってたらそこにヒカシューの皆様が。
どうすればいいの。
ここに座ってて大丈夫?
大丈夫だった。
私は意外に話の隙を見つけて、会話に入れるタイプだった。
クライアントとはそれができることを知っていたんだけど、なんだ、ミュージシャンともできるじゃん。
ゲラゲラ笑いながら、もう楽しくてね。
こんな幸せってどのくらいぶりかしら。
ここでそりゃ絶頂に楽しいお話聞きましたよ。
内緒ですよ。
言わねーよ。
ドラムの佐藤さんからソロアルバムももらちゃった。
ミュージシャンってみんなこんなにいい人たちなの?
ゲストに呼んだことないから知らないよ。
酒もスタジオじゃ飲まないだろうしさ。

1時半になってお開きになり、帰りました。
ヒカシュー、番組に来てくれないかな。
そんな番組持ってなかった。

昨日は4時くらいに寝たんで、ずっと寝てて午後に書こうと思ったんだけど、興奮覚めやらず、6時半に起きて書きました。

トークショーの内容は明日書きますが、一応ちゃんとやりましたという証明に某広告会社の近藤さんが何故かスマホで撮った写真をロンドンのキムに送ったのを見つけたんで、それを貼付けておきます。

右からどるたん、私、湯川さん、波田野さん。