私が話したこと

いきなり関係ないけど、私の人生では卒業式で一滴の涙も流したことないのに、今朝はボロ泣きしちゃった。
ごちそうさん」余波で「花子とアン」も毎日観ている私。

さて、昨日すっ飛ばした渋谷幻野祭で私が話たことを中心に再び時差付き実況中継。

忘れちゃったことや、「ブログで怒っているようなことでいいです」と言われていたのでこれまでここで書いたことと重複することありますが、その辺りは大人の対応でお願いします。
安倍政権を支持されている方も大勢いると思います。
ここで読むのをやめられてもかまいませんが、私が今感じている危機感について最近考えていることを話したので読んでいただければ幸いです。

息を切らしたどるたんが前振りをする。
こいつラジオで喋ってたっけなあ、ってくらいうまいんだよな。
もう少しわざとでもいいから噛むなりしてくんないかな。
立場がなくなる不安が湧いてくる。

「今回の幻野祭のテーマは『原発事故から3年、この国は何処へ向かおうとしているのか』なんですが、僕には腹の立つことばかりなんです。2012年の衆院選自民党は『原子力に依存しなくてもいい経済・社会構造の確立を目指す』と言って大勝したわけなんですが、現実は全く違う方向に向かっている。この状況にすごく危機感を抱いているんですが、湯川さん、その辺り、非常にざっくりした聞き方なんですけど、どのように感じていらっしゃいますか」

湯川さんはゆったりした出足で、淀みなくご自身のいでたちからうまく話を導入され、全く口ごもることもなくスーラスーラとお話を続けられている。
安倍政権の持つ非常に危険なポイントを次々に取り上げていかれて、こちらはうっとり。
このまま終わっちゃうな、それが一番いいな、と思ったんだけど、それではここに呼ばれた意味がない。
どうしよう、とても困ったことになちゃったよ。

「大倉さんはブログで毒を吐きまくっていますが、安倍首相についてどのように感じてますか」

来たよ。
ここで黙ってしまってはもう私の将来はない。

「あの、本当は私の立ち位置は是々非々なんで、どこか安倍さんについて褒めることがないかと考え続けたんですが、これがないんです。主張していること、作られてしまった法案、思っているんだろうけど官房長官に『言わないよに』と釘を刺されていること、すべてに渡って腹が立つんです。立ち位置が危うくなってきています」

「まず原発の話なんですが、これは私が反省するところから始めないとおかしなことになります。湯川さんは事故前からずっと原発反対の主張をされていたり、行動に移されていたりして大変尊敬しているんですが、私はずっと黙っていたんです。東海村の事故の時もその他の原発での事故でも、『最悪だ』とまでは思ったんですが、それ以上のことはちゃんと考えなかったんです。『原発、嫌だな、でもこのままでも何も起こらない』と心配もしない。大変能天気だったわけです。この責任は重大です。東電と何ら変わりありません。そこから始めました」

「安倍政権に変わって一貫していることがひとつだけあります。すべての事柄について曖昧なんです。いま、集団的自衛権について憲法の解釈変更と、とんでもないことを言い始めていますが、それだけではないんです。第一次安倍内閣の時に言い始めた『美しい国』、こんなに曖昧でポピュリズムにまみれた言葉はありません。退陣したんでなかったことでいいんだ、と浮かれてたんですが、復活しました。靖国神社にどのように向き合うのか、福島原発のアンダーコントロール宣言、武器輸出3原則の変更、NSC、侵略の定義、経済分野ではTPP、アベノミクス、年金すべてに関して曖昧です。充分な説明が何一つされていない。
『議論を尽くした』、どこがですか?『充分な監視体勢を作る』、自分で監視? 『バイ・アベノミクス』、前代未聞の金融緩和だけじゃない?『年金は安全です』、75歳から支給って言い始めている閣僚がいるけど?『侵略の定義は歴史家に任せたい』、は〜?『原発推進』、廃棄物はどうするんですか?、ですよ。すべてが曖昧なまま既成事実化していってしまっています」

「安倍政権とは関係ないんですが、日本の社会は責任を曖昧に吸収するシステムになっています。誰が責任者なのか常に不明です。福島原発事故の責任はどこ、誰にあるんでしょうか。菅さん?違うでしょう。日本には『責任』という概念がないんじゃないでしょうか。『武士道』ってカッコよく聞こえるんですが、意味はどうにでも解釈できます。私には『忠君』としか聞こえないんです。この『忠君』がくせ者で、自分が間違っているいないに関わらず、主君に忠義を尽くすことがこの国で生きていく美徳だっただったんじゃないかと感じます。なんにも悪いことしてなくても『切腹を申し付ける』『ははー』ですよ。そう思い込まされてるだけかもしれないけど、忠義が責任に勝る。そういう文化を悪いとは言いません、どのような文化も人間が作るのですから『幻想』です。だた、国を運営していく上ではそれは極めて邪魔です。日本はそんな責任の所在が曖昧な文化を土台にしている気がいます。安倍政権はそれが極まっていると感じます」

「ここ数年もうひとつ反省していることがあります。私はブログで毒を吐いています。私の主張に同調してくれている方に向かって書いているんじゃないかと思います。FBでも同じです。ほぼ同じ考え方を持った人をお友達にして『いい加減にしろ』『ふざけんな』と怒りを受けとめてくれる人と慰めあっているようです。私は何かが変わって欲しい、と思っていっているつもりでも井戸に向かって吠えているんじゃなかろうかと感じることがあります。蛸壺状態、と名付けてみました。なんにも変わらないですよ。安倍政権を支持している方々も同様じゃないでしょうか。議論がヒートアップするのはかまいませんが、『朝まで生テレビ』を1人でやっていてもどうにもなりません。『話し合う』ということが完全に欠落しています。少なくとも私には。そこをどう修正していくのかを真剣に考えたく思うこのごろです」

原発事故の話に戻します。先日のNHKスペシャルで取り上げていましたが、福島原発廃炉はいつになるのか誰にもわからない、という悲惨な状況ですが、もっと絶望的なのは作業員がいなくなるということです。被曝量が100mシーベルトに達するとそこでこれから作業ができなくなります。冗談のような話ですが、外国人労働者を受け入れてはどうか、という議論もあるそうです。いや、それこそ冗談じゃない。不始末に目をつむって、外国人に放射線で被曝してもらいますか。世界の恥さらしですよ。私は57歳になります。若い人、自分の子供、孫に『これからはお前らがやってくれ』とは死んでも言えません。3年待って欲しいんです。やりたいことがもう少し残っているんです。60歳になっても同じかもしれませんが、そのときにはゴングを鳴らそうということにしました。原発事故現場で作業員をさせてもらおうと考えています。絶対に若い人に任せてしまってはいけない。幸い60まで生きることができれば、私を育ててくれたこの国のためにできることをさせていただきたい。右翼のようなことを言いますが、それが右翼なら右翼でもかまいません。人を誘うなんてことは思っていませんが、できることがあるのであれば本当にやらせていただきたい。そうでなければ筋が通りません」

というようなことを何回かに分けて話させていただきました。
もちろんこんなにスラスラ話していません。
考えながらつっかえながら話しました。
言わなかったことまで書き加えましたので、「嘘つくなそんなこと言ってない」とのご指摘は当たっています。
ただ、大筋では外していません。
しょうもないことを、と思われた方にはお詫び申し上げます。
お金を払って来てくださったのに申し訳ありませんでした。
でもその分、湯川さんと波田野さんがそれを補うくらいキチンと整理した話をしてくださいました。
ご勘弁ください。

波田野さんは登場の際、T-REXの音楽で踊りながら現れました。
超ファンキーな方です。
安倍首相の独裁者タイプの振る舞いについて熱弁を振るってくださいました。
大変勉強になりました。

そんなことを話した後、私は雷に打たれたり、幸せの空間に漂っていたりしておりました。

うーん、昨日と同じ写真を貼付けちゃお。