山の日

8月11日が「山の日」となりました。
なんと祝日にするらしいじゃん。
一度ほとんど同じこと書いたような気がするんだけど、どうにも納得がいかないんで再度突っ込みを入れたいと思います。

えー、山の日ね。
海の日があって山の日がない、バランスが取れない、日本は海と山の国だから。
大まかに言えばそのような理由で祝日決定となったようでございます。
納得がいかない。

日本は祝日大国。
これ以上祝日増やしてどうする。
お上にいただいた祝日にみんなで国旗掲げてお出かけするのがそんなに嬉しいかな。
みんなが休みだとみんなが出かけるんで山の日なんてことになるとただでさえ現在は山ブームで登山道は渋滞してるってのにとんでもないことになるんじゃないか。

私は山が嫌いなわけではない。
厳粛な気持ちになるし、山はほとんどの宗教で神が鎮座すると崇められているので、無宗教の私でもアリガタヤと手を合わせたくなる。
でもさ、海、山だけじゃないでしょ。
川はどうする。
古くは「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」方丈記鴨長明
「小ブナ釣りしかの川」唱歌
「川の流れの如く」吉田拓郎
川の流れのように美空ひばり
なんならもっと出すか?
あー、俺は川が好きだな。
というわけで、山の日を作るんなら川の日も作ってくれ。

湿地の日はどうする。
ラムサール条約加盟国としては放ってはおけんだろう。
水鳥を大切にしましょう。
水鳥だけじゃなくて絶滅が危惧される動植物も多く生息してるんだぜ。
バランス取れねー。

8月11日ってのもあれかい、盆休みとくっつけられるようにって考えていただいたのかしら。
もう余計なことをお決めになるのはよしてくださいな。

労働者には有給休暇というものがあるんざんす。
長く休むよー。
イギリス人は夏2週間くらい休む。
フランス人は1ヵ月くらい休む。
有休消化できない労働環境なんで祝日を増やすというのは筋が違う。
実際ですね、祝日が多すぎて授業になんないから大学は祝日無視のとこが多いですよ。
どことは書きませんが、というよりも多すぎて書ききれないんだけど、祝日が休みでない会社なんてすっごくある。
あそこもあそこもあそこもあそこもあそこもだ。
有休がちゃんと取れる会社もあれば、取れば職を失いかねない、という会社もある。
そういう会社のコンプライアンスをちゃんと管理指導しなさいよ。
私のようなフリーターのことは放っといていいから。

山ガールである娘に「山の日ができて嬉しい?」とお尋ねしたところ「全然」だってさ。
祝日も大学、空いてる時間はサークル、バイト、楽しい飲み会でお疲れの娘はたまたま何もない日は猫のもみじと同じ格好をして寝ています。