乗り越し事件

最近私の周辺で電車の乗り越し事件が相次いでいる。
何事であろうか。
特に私に集中している。
いや、さらに正確さを求めるのであれば私にだけだ。
もしかして誰かに操られているのかもしれない。

先日は大江戸線門前仲町で降りるべきところ、都庁前で脚をはたかれて「終点です」と怒鳴られ、目が覚めた。
いかんいかん、戻んなきゃ。
反対側ホームで待っているとうまい具合に電車が滑り込んできたので、乗込みそうになったところで行き先が光が丘になっていることに気がついた。
どうなってんだ、大江戸線
腹が立って駅員にくってかからなくてよかった。
全然別のホームに移動しなきゃ。
しかし、無情にもアナウンスは「両国方面最終電車で〜す」と告げている。
ダメよ、ダメダメ、膝が痛いのを無理して階段を駆け上り、駆け下り汗ビッショリになって滑り込みセーフ。
普通に電車に乗っていて「世の中で一番見苦しい奴」と私がバカにしている酔っぱらいが私だった。
でもね、清澄白河が終点でそこで一丁あがり。
まあ、そこそこ近かったんでタクシー代で大怪我することはなかったんだけど、大江戸線早すぎ。
終夜営業お願いしますよ。

昨日は家族会議で不良老人母と妹二人で寿司を食いながら崩れ落ちそうな実家の処理について真剣な議論を交わしていた。
10分くらいでかたがついて、さて、では、料理つまみながら冷酒でも、となるでしょ。
不良老人は本領を発揮し、3時までたらふく飲み食いしていたとかで、「私はほとんど食べられんし、飲めんよ」と牽制球を送ってくるが、そんなこと知らんもん。
妹二人が底がないくらい飲むんですよ。
気がつくと2合空いているので、何度も私が大声を上げてお嬢さんを呼ばなきゃなんない。
恥ずかしいったらないでしょ。
シラフの母親が「あんたなに言いよるんかわからんけー、もう終わり」と強制終了。
そんなことしたらPCみたいに嫌なことが起きるんじゃないかと思っていたんだけど、それが当たっちゃったじゃん。
妹二人は「ママのマンションに泊まるけー、お兄ちゃんは帰り」と冷たい。
そこをなんとか、とお願いしてみたが、ガン無視されて、私はしょんぼりと駅へ向かう。
この辺りですでに運命の鐘は鳴らされていたんだな。
桜新町から永田町まで行って、乗り換えの予定だったんだけど、気がつけば再び私の脚をひっぱたく狼藉者あり。
「お客さん、押上、終点です」
は〜?なぜこんなところに私はいるのかい?
再び反対ホームにしゃがみ込む私。
半蔵門線終電車清澄白河行きで〜す」
その「で〜す」ってのはやめてくんないかな。
なんか腹が立つ。
しかも、なぜまた清澄白河が終点なんだよ。
私が引かれているのか、清澄白河が呼んでいるのか。

あのですね、私は電車に乗ると本を読み始めるのが習慣になっております。
酔っぱらっているときに本読むと寝ますよ。
文字が踊り始めて、天女の舞いに見えてくる。

酔っぱらいは本を読んではならん、ということで、本日のところ失礼させていただきます。

みんなでラーメン食べに行ってたら寝てなかったと思う。