私の男

大久保のことでも本田のことでも香川のことでもない。
映画のことです。

関係ないけど、これから試合が始まるらしいけど、あんまり何日も前からあーだこーだ言ってて疲れませんか?
失礼しました。

桜庭一樹がこの「私の男」で直木賞を取った時は正直かなり驚いた。
私は「砂糖菓子の弾丸は打ちぬけない」を読んだとき、そのみずみずしい感性に感激してラジオ番組で紹介したんだけど、その桜庭君がなあ(女性です)、こういう小説書いたか、う〜ん、これ、よく書けているんだけど、番組で紹介するにはちょっと難しいぜ、一呼吸置くか、と保守的に反応したものであります。

桜庭さんは浅野忠信のキャスティングに至極満足しているようだけど、私はこの映画は二階堂ふみの映画だと昨日決めた。
2年前にこの映画のオフファーが来ていて、さらにその2年前に熊切監督といずれ仕事をすることになると感じていたというから普通じゃないでしょ。
今、19歳ですよ。
熊切監督との仕事するって思ったのは15の時ってか。

もともとこの女優、最初に役所監督の「ガマの油」で映画デビューしたときから気になって気になってしょうがなかったんだけど、その時14歳。
撮影時は13くらいか。

決して正しい鑑賞の仕方ではないんだけど、テレビドラマでも映画でも二階堂ふみが出てくると私には彼女しか見えなくなる。
とんでもない化け物のように見えることもある。

努力で天才は作られるって、嘘くさいでしょ。
彼女が努力してないわけはないんだけど、絶対に普通の俳優では到達できないところにすでに彼女は行っている。

俺も映画俳優か監督になって一緒に仕事してみたいかな、と妄想したんだけど、とても恐くて彼女に近づけそうにないんであきらめました。

一箇所だけこの演出必要?と感じたところがありましたが、まあ、それは映画全体からすれば大きな問題ではないかも。
あまり入っていないようなんで、このドロドロの人間関係を描いたドラマ、是非足をお運びください。