若者たち

きみの〜ゆく〜みちは〜はてし〜なく〜とおい〜、という曲が頭に張り付いていて、何かのきっかけで頭から離れなくなることがあります。
歌えます。
「若者たち」のテーマソングだったことはわかっているんだけど、思う出そうとしてもぼんやりとした佐藤オリエ山本圭の映像イメージしか浮かんでこない。
田中邦衛が長男を演じていたなんて、調べてみて初めて知りました。
若大将の青大将は覚えているんで、ちゃんと知ってはいたはず。
やっぱり観てなかったのかしらねえ。
1966年に全33回で放映されたテレビドラマでございます。
放送後、同じキャストで3本映画も作られています。

「あ〜、いいドラマだったなあ」と言いたいんだけど、全く思い出せない。
私が弱冠9歳の時のこと。
でも、曲はホントに呪いのように脳味噌の中心に巣食っております。
多分、母親が観ていたんじゃなかろうか、と今電話してみたところ、「観てたと思うよ」とのこと。
田中邦衛でしょ、佐藤オリエでしょ、山本圭でしょ」
で、そのあとは出てこない。
「内容は全然覚えてないねえ」
さすが私の母親。
頭はしっかりしているけど、覚えてなくていいことは全部忘れている。
「私は観てたと思うかね」
「観てないやないかねー。あんた8時に寝よったもんね」
そう、私の親は子供は8時に寝る、というポリシーを持っていたようで、中学生になるまでずっと8時に寝てました。
つまり、このドラマは私は観ていないということが確認されました。
曲はテレビから流れてくるものが自然に頭に吸い込まれていったのか、のちに曲だけ聞いたのかは定かでない。
ただ、はっきり記憶にあるのは、「凄く寂しい曲だ。『そんなにしてまで』とか『君のあの人は今はもういない』とか。メロディーも胸をえぐられるような悲しい感じ」ということ。
「歌うと涙が出てきそうになるよ」とかね。

そんなことで、先週から始まった「若者たち 2014」には期待しまくり。
キャストをここまで揃えるか、頭おかしい、出演料だけでワンクールのドラマ3本くらい作れるんじゃないか、また涙ボロボロだぜ、なんて。
で、観ましたよ。
どこか私には欠陥があるのかしら、大感動するはずなのに、腹が立つことといったらありゃしない。
なーんで長男が「オヤジがよく歌ってたから知ってるんだ」って、あの曲歌い始めんの?
スーパー反則でしょ。
自転車こぎながら怒鳴るように歌うんじゃねーよ。
歌詞調べてきて、渡してんのか?
これは入れ子構造ドラマかよ。
でかい声出してりゃいいって演出なの?
ただ、うるさいだけなんだよ。
観てなかったんだから「原作ぶち壊しやがって」とは言えないんだけど、全然イメージが違う。
脚本も演出もやり直し。
キャストはそのまま。
変えなきゃ観ない、ともう気落ちしちゃってシオシオのパーだ。

でも、昨晩も観たわけですよ。
来週から5回分いないから、録画するかどうか決めなきゃいけないでしょ。
あ〜、またこんなことなの、いらないか、いらないね、とほぼ決定を出そうとしていたところから、何やら様子が違ってきたかも。
ツーっと涙が一筋。
どうする。
どうしよう。
帰るとそれなりに忙しいんだから、ドラマなんかゆっくり観てらんないよ。
ただ、ぐっと伸びる可能性が捨てきれない。

フジテレビには何の期待もしてないけど、スタッフ、キャストにはやっぱり心引かれるんですよ。
どうすればよろしいでしょうか。
どなたかご意見ありますか。

これが1966年のドラマのオープニングクレジット。