WiFi

世界にはWiFiという不思議な現象がある、それを使えば どこにいてもネット、メールがスラスラ、って言うもんだからその気になっていたんだけど、嘘だな。

ヒースロー空港のパスポートコントロールでとんでもない行列ができていたので、相変わらずこの国は腹が立つなあ、どうしてくれよう、と怒ってはみたものの、ここで暴れると絶対に入国させてくれないのを知っていますから、じっとしておりました。

しかし、いつになったらじぶんの番が来るのかわからない、というのは耐え難く暇で、きっとディズニーランドの行列よりもしんどい。
はたと膝を打ち、このiPadをバッグから引きずり出し、なんと立ったままコンピューターウィザードになろうとした私がバカだった。
アップルストアで教わった通り、設定画面いじくりまわしてWiFi電波が飛び交っていることはよーくわかりました。
これを繋げばいいことなんじゃん、と楽観的な私のなんと滑稽なこと。
なにをどうすれば繋がるんだかちっとも言うことを聞かない。
言われていることが理解できていないだけなのかもしれないけど、ヒースロー空港の無料WiFiってのが出てくるんだけど、ピッタピッタといくらパネルをタッチしてもうんともすんとも言わないんだもん。
あーダメダメ、やっぱりこういうことじゃん。

長々と可愛いインド系の女性入国管理官と雑談。
「どこからきたの」
「東京だよ、行ってみたい?」
「行きたーい!」
「来ればいいじゃん」
「お金がないがないもん」
「そのためにオジサンがここにいるんだよ」
というたぐいの話ではなくて、私が職業欄にフリーターとはどうしても書けなくて、ついライターと嘘書いちゃったからややこしくなってしまったのでありました。
「この国のこと書くの?」
「いやいや、観光よ、観光」
下手打つとビザないじゃん、とかいちゃもんつけかねないから油断ができない。
「どんなもの書くの」
「ブログよ。てへへ」
「ブログ書きが職業なの?」
「なわけないじゃん、あ、本を一冊出したよ、それとねラジオでも話してんの」
「どんな番組?」
「本を紹介すんの」
「どんな本?」
どうしてこんなことになってしまったのか、オジサンに興味持っちゃった?
悪い意味で。
悪い意味だと、別室ということになるんで、笑顔が大切。
「なんでも紹介するよ」
「文学でしょ!文学!」
「そうそう、文学!」
ということでBOOK BARは文学だけを紹介する番組となりました。

その後、空港でなんやかんや走り回っていたときもピタピタしていたけど、繋がらない。
インフォメーションの兄さんに尋ねた時だけ奇跡的に繋がったんだけど、その1分後に元に戻ってしまいました。
俺の人生こんなことばっかし。

マーローで訳あって2泊だけちゃんとしたところに宿泊します。
そこでようやくiCloudを捕まえることができて、こうやってブログを書いております。
眠くて倒れそう。

このマーローの町はスノビッシだけど落ち着いたいいところ。
眠いけどこれから出かけなきゃ。

飛行機の中で電子ブックを読むつもりだったんだけど、充電できないことがわかり断念。
なーんか、どうなの?