ゆとり亭にて

ああ、舞踏会なんて大嫌い。
コルセットでウェストをギューギューして、苦しいったらありゃしない。
殿方はこんな嘘ウェストがお好きなのね。
バカみたいだわ。

なんてことを言ってる場合じゃなくて、昨日の朝、大事な用事を日本人オジサンオバサン集団ですませて、ああ、なんだかようやく約束が果たせたような、でも、それがまた淋しいような深い感慨に浸ってしまい、あちこちに報告のメールを書いて一段落。
さてと、と腰を上げようとしたら、腰の奥からキューンと激痛が湧いてきて、慌てて再び座りこみ、一体なにが起きたのか熟考するんだけど、答えはひとつしかないじゃん。
ギックリですよ。

なんでこんなとこまで来てギックリ腰を抱えることになるのかしら。
この1週間くらいうまく寝られなくて疲れていた。
BAのエコノミーはワールドトラベラーとかおかしな言い換えをしているけど、こりゃ捕虜の移送かよ、というくらい狭い、せっまいんだよ。
どうにもなんないくらい、身体を固めたまま、飛行機では寝られない私はインド映画2本、アメリカ映画2本、ひたすら画面を見つめ続けたんだよー。
荷物を抱え、ターミナルを移動、ヒースロー空港ってどうしたらこうなったってくらいでかいのよ。
さらに嘘つき空港職員のせいでひたすら駆け回る私でござった。
ホテルに着いたらもうクタクタ。
起きてんだか夢の中なのかわからない状態でインド料理を食い飲み、飲み、飲みで、これで今日は寝られるな、と安心してベッドに入るけど、2時間で目が覚めるとい失態を犯してしまう。
そんなことが二晩続いて、昨日の朝に至るので、弱っていたのかしらね。

竹ちゃんの家に泊めてもらうのに近くの駅まで自力でたどり着く予定を、竹ちゃんに泣きをいれて、迎えに来てもらうことに変更。
どこまでも厚かましい。
立つも座るも歩くも冷や汗ダラダラ。
お家に入れてもらったらサササとユウコさんがコルセットを3本御用意くださって、ああ、天使がいたと、神様に感謝。
ありがとうございます、ありがとうございますとベッドに横になり、ジョン・グリシャムの新刊を電子ブックで読み始めると、昇天してしまい、2時間熟睡。
コルセット巻いたままでも人間、寝られるものよ。
ああ、ようやく寝られた、まだまだいくらでも寝られるわ。
ということで、ゆとり亭の庭で焼き鳥、酒盛り。

ギックリ腰の時はじっとしているに限ります。
今日もゆっくりしています。
実は最初からそのつもり。
少し散歩くらいできるかも。

まだ起きていた時にベッドでセルフィー。

私はじっと動かず、ゆとり亭御主人、竹ちゃんが火をおこしているのを眺める余裕をかましてみました。
ありがたくて泣いちゃった。