時差のせい

すべてが時差のせいだ。
なんにもやる気がしない。
やることはいくらでもあるんだけど、どうにも頭が回転しない。

実は冗談のように書いていたんだけど、昨日まで史上最悪の時差に悩まされていて、夜寝ても1時間半で目が覚める。
朝かと思って起き出してみたら、娘が帰ってきたところで、まだ12時前だったりとかしてさ。
苦しい。
上を向く、ベッドで寝返りを打つと世界が回り始める。
メニエールみたいにひどい目眩なんですがな。
爺が無理するとこんなことになるんかいな、と陰陰鬱鬱とした日々。
首、肩、背中がパンパンに張っていて、もはや自分じゃどうにもならない。
鼻かんでも首から頭にかけてクイーンと痛くなったりしてたんだから普通じゃないでしょう。

そこで私はいつもお世話になっているharuの渕上さんのところに這って行きました。
「うわー、大倉さん痩せましたね」
「そうなの」
「真っ黒ですよ」
「そうなの」
でもそれどころじゃないの。

事情を説明して危機的状況にあることをお話して、施術をお願いしました。
施術で寝られるようになるもんかはわからないけど、今頼れるのは渕上さんしかいないもん。
本当に渕上さんの施術は不思議。
体全体にガタが来ているので、どこを曲げられてもそれなりに気持ちよかったりするんだけど、一番苦しい首についてはガシガシ押さないんですよ。
微妙に首の位置を変えるようにほんの少しずつ動かすんです。
私は全身の力を抜いて、ああ、気持ちいいかも、と夢見心地。
うつ伏せになると、あいている穴からぬいぐるみが見えるんで、それを見てないと寝てしまいそうだったんで、しかと目を開いていたんだけど、突然沈黙を破るすごい音がした。
私のいびきだった。
恥ずかしくて、いかんいかん起きてなきゃ、とまたすごい音。
寝てなかったからなあ。
皆さん、私、疲れてるといびきがすごいんですよ。
知ったこっちゃないですね。

終わって立ってみると、身体が軽くなっている。
すっと立てるのね。
何をどうしたのかは、もう聞かないことにしたんだけど、本当に不思議だわ。
文字通り首が回んなかったのが、少し張りはまだ残っていたんだけど、問題なく動くようになっている。
しかし、これで寝られるかどうかはまた別だな、と思いながらお礼申し上げて帰りました。

寝られたのよ。
何度か目が覚めるのはいつもと同じなんだけど、今日は7時過ぎまで寝てました。
昨日、一昨日のブログアップの時間が異常に早かったのは、3時に目が覚めてどうしても寝られなくなっていたからでがんす。
チョロチョロ仕事もしてたしな。
渕上さんの施術でもうひとつ不思議なのは、施術後すぐにではなくて、翌日、あるいは数日後に劇的な改善が見られることです。
昨日はまだ気になっていた首の張りが今朝は消えている。
寝られたからというのもあるんだろうけどさ。

さて、ここで問題です。
なんだかんだ身体にガタが来ていたのが本日は実に爽快な朝を迎えているにも関わらず、さっぱりやる気になっていない、ということだな。
本来の私が目を覚ましたとでもいうのかな。
ふふふ。
まあ、おいおいですよ。

駐在員だった頃、日本に帰った期間だけロンドンに戻ってからの時差ボケが続くとよく言っていたんだけど、それを当てはめれば5週間は時差ボケが続くことになる。
いい言い訳だわ。

と言いつつも、今日は仕事に行かなきゃ。
こぴっと一瞬だけ力入れてくるだよ。

ごきげんよう
さようなら。

函館です。