ラグビーは好きですが

ラグビーは高校の授業で数時間やったことがあるだけだけど、観戦するのは真剣に好き。
田舎の高校出身なんで大学ラグビーで早稲田が勝ち上がっていくとそこいら中で熱狂の渦がとぐろを巻いている。
早慶戦になると「慶応倒せ」でチョー盛り上がるんですわ。
で、まあ、早稲田落っこっちゃったもんで、慶応に入学した私はしばらくラグビー熱も冷めちゃって、しばらくは引きこもり生活に入ることになるんだけど、いつまでもクヨクヨしてらんなくて、たまに慶応のラグビーグラウンドに行って、他大学との試合なんて一人で観ちゃったりしてね。

そんな具合で就職してからもサッカーには全く興味がないんだけど、ラグビーはよく観戦しましたよ。
怪物みたいな兄さんたちがぶつかりあったり、小さくても華麗なステップでタックルをかわしていく選手に見惚れてました。
ロンドンに行くとラグビーリーグと呼ばれる13人制でルールの違うのも人気があったりして戸惑いましたが、赴任期間中、1991年、ワールドカップが開催された時は日本・スコットランド戦を観るのにわざわざエディンバラまで行きました。
ボロ負けしたんだけど、試合が終わったあとたくさんのスコットランド人に「日本よかったぜ」「よく頑張った」とか声をかけられて、こいつら調子に乗りやがってよー、とも思いましたが、やっぱしラグビーはいいよな、と感じましたよ。

ラグビーワールドカップ日本招致がかなわないかといろんな人に会ったりしているうちに、イングランドラグビー協会のガラパーティに呼ばれたりして、ラグビーをプレーしたことのない私はビビリ上がったりなんかして。
イギリスではラグビーはどちらかと言えば、上流階級のスポーツとされていて、高い地位にいる人が多くてですね、あまりそういう集まりには私は向かないんです。
握手する時はバカでかい手でギューと握ってくるんざんす。
相手の握力で人間を測るという嫌な習慣があって、最初から負けるのわかっていて手を握りあうってのは屈辱的ですよ。
握手と言っても手の大きさがあまりにも違うんで実際には手を一方的に潰されるって感じなんですが。

いろいろあって、私の友人にはラグビー経験者が多いです。
ただの偶然です。
握手したくないです。

さてと、本題。
昨日、たまたま夕方テレビをつけてみたところ、女子ラグビー日本代表経験者(今回のアジア大会にも出場するはずの方々)が出てきて、「日本代表に選ばれるとうにょうにょ」ってやってるんで、何かしら、と釣られてしまってそのまま観ていたら、「日本代表に選ばれると自衛隊に入れられる」って言ってるから腰抜かしたぜ。
模擬銃を持っての訓練、匍匐前進訓練、あれやこれややらされ、脱落者も出るっていうじゃん。
「どうして、どうして」って皆さんが聞くでしょ、「わからないんです」って答えてる。
自衛隊ラグビー関係ないでしょ」って柴田理恵がしつこく言ってたけど最後には拍手させられてました。
本人たちが「わかりません」「精神鍛錬ってことですかねえ」って話しているってことを強制的に体験させるってのはおっかしいでしょ。
正確には体験入隊だけど、お尋ねしたいのはただ単純に「なぜ自衛隊に強制的に体験入隊させるのか?」です。

自衛隊に入りたい方々は入ればいいし、防衛大学校を卒業しても入隊しない人がいるように、嫌なら入らなければいい。
体験入隊も同じです。
日本代表に選ばれたんだから、言われるままに体験入隊しなければいけない、ってのはどうしても納得できない。
拒否するとメンバーから外されるのかね。
そういう事態を想定していないのかね。
もしかしたら「強制ではない」ということなのかもしれませんが、昨日の番組では「強制」としか思えない内容でした。
事実と異なるということならラグビー協会はTBSに強く抗議せにゃならんね。

わけがわからん。