友人からのメール

イギリス、ロード村に住む友人からメールが届きました。

シン(私のあちらでの通称です)
なんか、お前んとこは右翼がブイブイ言わしているみたいだな。
でも、連中はこっちにもいるし、アメリカにもいるぜ。
日本にいてもおかしくないな。
ところでさ、スコットランドじゃ思いっきり独立賛成派が増えてきて、財界、政界のトップ連中がUKに残らないとお前らとんでもないことになるぞ、知らねーからな、って脅しをかけてんだけどな。
どっちに転ぶかはわからんな。
誰がスコットランド人が独立に本気なアホだと想像したか。
生活、経済はとんでもなく複雑になってきてしまって、民主主義でベストな選択をするのは難しくなっちゃったよ。

彼は根っからの労働階級出身者(あちらでは「どちら側か」がかなり重要な判断基準になります)なんだけど、スコットランド独立に関してはリベラルも保守もないみたい。
3週間前に話した時は「そんなにスコットランド人は馬鹿じゃない」と話していたのが、ここに来てかなり微妙な様子なので何か言いたかったらしい。

私には何とも言いようがなくて、そりゃUKという国家にとっては大きな打撃になるだろうし、スコットランドにとってもそんなにいい話じゃないと思うんだけど、住民投票なんだから、日本からあーだこーだ言えないよな、と返事書いておりません。

独立となると巷で言われている通り、世界中で民族自決独立運動が盛んになることは必至だろうけど、どこで線を引くかは非常に微妙で、具体的なことになるとなかなかコメントがしにくいものだと改めて感じた次第。

ネパールの南部に広がるタライ平原の街、ジャナクプルにあるジャナキ寺院。
ジャナクプルは古代インドの国民的叙事詩ラーマーヤナ」の主要舞台のひとつで、この寺院にも主人公ラーマ王子とその妻シータが祀られております。
ここに滞在中、独立運動のデモが繰り返し行われ、タイヤが燃やされていました。
激しい衝突もあり警官一人が死亡したことが忘れられません。