舞妓はレディ

まいこはれでぃ、まいこはれでぃ、まいこはれでぃ、まいふぇあれでぃ、ということで映画を観に行く道すがら、ありゃ、これは「マイ・フェア・レディ」のパクリじゃねーのか、と初めて気が付いたっていうから、私もとんだ大間抜けもんだよ。
パクリじゃない。
マイ・フェア・レディへのオマージュ作品である。

周防監督こんなことがやりたかったんでごわすか。
でーじょーぶか、こげなちいさかおごじょさつれてきて、しごとになるんだべか。
舞妓にするにしちゃ、いくらなんでも垢抜けねーだろーが。
やっぱり歌も歌わせんだべ。

最初の5分くらいかしら、そんなことを思っていたのは。
ありゃ、これはとんでもねー思い違いをしておったくさ。
かんべんしてくれよし。

なんでこんなデタラメな方言を無理矢理入れて書いているかと申しますれば、そういう映画だからでごんす。

主演の上白石萌音さんが、映画が進行するにつれて、どんどん可愛くなり、堂々としてきて、おっさんメロメロ。
歌は抜群にうまいよ。
出演者の中で一番うまい。
踊りもおきばりなさって、こりゃもう一流どころの舞妓さん並なんじゃないの?
ようしらんけど。

この映画はエンターテインメント性でカテゴライズするのなら、今年のトップでしょう。
シネコンで妙に小さなスクリーンでしか上映してないのはどういう了見かね。
ちゃんとパブリシティやった?
フジテレビ、電通まで名前並べてるけど、こんなもんでいいのかね。
普段この2社が並ぶとろくな映画にならないんだけど、これを押さずに他のミョウチクリンなものばかり金かけてなにやってんの。

ネットの映画評を見てみたら「高齢者向けかな」とか脳味噌かき回した方がいい連中がわかったようなこと書いてるけど、これは全方位外交でしょ。
あー、私はこのところ売国奴、非国民といじめられているけど、この映画を生んでくれた日本に感謝するわ。
周防ちゃん、ありがとう。

このブログを読んだ人は全員1週間以内に映画館で観ること。
感想をどの映画評でもいいから送りつけてやんなさい。
いいことだけしか書いちゃダメ。

上白石萌音、すごく若いふりしてるけど、どこかの劇団で苦労したベテラン女優なんじゃねーか、と疑って調べてみたんだけど、やっぱり16歳、身長152センチ。
ほとんど素人並みの経歴じゃん。

まいったねえ。
若い女の子はすごいよ。
これからもハゲたおっさんを大事にしてね。
いいことあると思うよ。