本日午後まで停電、トイレの水なし

震災が起こって、停電になっても、トイレの水が流れなくなっても、普段からそういう生活に慣れておけばなんということもない、と思っていた。本当に今までが贅沢だったと反省していた。

今朝起きて、今日はメインテナンスのため午後まで停電、トイレの水も汲み上げられないため断水、とマンションのエレベーター内に書いてあったことを思い出して、ただいま絶賛あせりまくり中である。

ブログも「さて、えーっと何書こうかな」なんてぼんやり考えていたときだったので、あーだ、こーだ頭が回らなくなり、「今ここにある危機」について猛然とキーボードを叩いている。
無闇に書いても意味がないんだが、締め切りが近づくとますます頭が混乱する私なので、どうもただ文字が並んでいるだけの文章になっているような気がする。

そういえば昨日ダンボールでできた簡易トイレが届いた。今日は排泄物を固める消臭凝固剤と排泄物処理のための袋が届く。
うまいタイミングで届くものである。
緊急防災訓練をしている気分。

大きな災害が起きた時に最も困るのがトイレだと聞いたことがある。
トイレであればおおむね「おっと!」というものをアジア各国で経験しているので、多分私は慌てないと思う。
そのうち詳細については、ひとつひとつ紹介していこうと考えている。
タイトルはそれと悟られないように工夫しておくので、読みたくない人は気をつけてください。

ご挨拶がてらひとつ。
トイレの話ではない。
排泄場のこと。

ネパールの何箇所かで足を踏み入れて、これはちょっと困ったことになったなあ、とこの私が歩くことを逡巡したことがある。もうその習慣はなくなっているかもしれないので、場所は書きません。
なぜだか、わりに大きな町の貯水場、でかいコンクリート作りの池みたいなものの周りを特に意味もなくひと回りしたくなる。長い一人旅をしているとそんなことになるのである。

すると、おや、こんなところに犬が脱糞を、おや、おや、おや、この太さ、長さは犬じゃないねえ。
そんなにいろんな動物がいたかしら。いるじゃん。人間様がいる。
どう見ても健康な人間様の排泄物が四角い貯水場の三辺にただならぬ数横たわっている。一辺は人通りが激しいので、その影もない。
ちょっとした角度の問題なんだが、三辺はやや見えにくい。見えにくいだけで見えないわけではないが、気持ちが楽になるのか。

昼間に用を足しているのを見たことはないので、みんな朝早くなんだろう。
ネパール人は不浄を嫌う。嫌い方が少し日本人と違うところがあって、人と同じ場所で用を足すことを嫌う。だから、他人のものを避けて別の場所に座るので一面そのようなことになる。道理にかなっている、といわれればその通り。

ただこの話はあくまでネパールの一断片でしかない。普段使うトイレがそのようなことになっているわけではないので誤解しないでいただきたい。

しかし、貯水場の周りは衛生上まずいんじゃないかと、一旅行者ながら心配したものである。
今度行ったら、もう一度確認してみよう。

あせっていたので落としどころを失ってしまった。
今日のところはこれにて失礼。もうすぐネットが切れてしまう。

この鶏の立っている壁がその一辺である。