シャーロック・ホームズ シャドウゲーム
面白けりゃいいんだよ。
面白けりゃいいってもんじゃない、ってことも世の中にはあるが、この映画は面白けりゃいい。
しつこいね。
何故しつこいかと申せば、世界中どこでも原理主義的シャーロキアンが存在するからである。
シャーロキアンはうるさいよ。ホームズ君のことなら何でも知ってるんだから。あれ?「くん」をつけてもいいのはワトソンだけなのかな。
あれはわかっていない、これは間違っている、話にならん。といわれましても、私まともにシャーロック・ホームズ読んだことないんだから。小学生の頃、いい加減な子供向け「シャーロックホームズの冒険」みたいなのを読んだかもしれないけど、全然覚えてないよ。
シャーロキアンが話し始めると私は存在を消すことにしている。座っていても見えない男。
あの方々は話したいんだから、黙っている人間がいても気にしないから大丈夫。
でも、映画は原作とは違うんだから、あーだ、こーだ言わないように。
一作目もよかったが、今回のはもっといいよ。
ガイ・リッチーがお金をたくさんもらってすごく丁寧に作りました。絶好調の時の彼に戻ってるんじゃないか。
金使い放題なのが気に入らない、マドンナとの結婚以前、イギリスでお金を工夫して作っていたのがいいという人は、それを繰り返し見ればいい。私も大好きだから反対しない。
スピード感がある。ありすぎてついていけない人もいるかもしれない。もう一度見て。
テンポが抜群にいい。無駄なカットは全部切ったな。もうチョイあったほうが、というところはすべて切った。そのテンポで畳み込んでくるので、トイレなんて行ってらんないよ。
音楽も大胆だぜ。ロックコンサート見てるみたい。ワルツが劇中で流れているのに、上からどんどん重ねてくる。クーッ!
ガイ・リッチー、マドンナと離婚してくれてありがとう。
マドンナ、どうでもいいや、また映画作るらしいけど。
あー、もうすっきり。言うことない。
で終わろうかと思ったんだけど、ついでにもうひとつ。
シャーロック・ホームズが宿敵モリアーティ教授とともに滝に落ちて死んだ、とされていることは全然知らなかった。モリアーティというけったいな名前の人間が登場することさえ知らなかった。
シャーロキアンじゃないもん。
モリアーティというグループが存在していることも数年前まで知らなかった。
ちょっとおかしな様子のグループのCDは買うことにしている。
当りが出て、3枚のアルバム全部買った。
どんなグループと聞かれましても困ります。フランス人、アメリカ人、スイス人で構成されており、ほとんどはフランス生まれ、のちアメリカに渡ったようで、なんとも表現しにくいが、楽器構成からすればカントリーということになるのかなあ。
ウィキには伝統的アイリッシュ、カントリー、ブルースなんかだよ、と書いてある。でもちょっと違うかも。
アメリカでも人気あるんだろうけど、ヨーロッパ、特にフランスで好評ですね。
日本にも来てますよ。
で、私はある時、勝手にモリアーティという名前はシャーロック・ホームズのモリアーティ教授からいただいたとばかり思い込んでいた。
そしたら全然違うじゃん。ジャック・ケルアックの「オン・ザ・ロード」の主人公からだって書いてある。あわてて本をめくってみたら、その通りじゃん。こちらも全然覚えていなかった。
- 作者: ジャック・ケルアック,青山南
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ということで、このグループの話なんかする必要なかったんだけど、まあ、参考までに。
ヒットした「Jimmy」聞いてみて。これはやっぱりカントリーだな。