カタクチイワシ大量死

先日から恐ろしい数のカタクチイワシが死んで海岸に押し寄せている。

私は青魚が何よりも好きで、カタクチイワシも大好き。
だから、このニュースを聞いた時にまず考えたのは、「食えないのか?」であった。
しかし、イワシ、サバは足が速い。
大量といいますか、塊で打ち上げられたイワシはもはや、食うとか食わないといったレベルを超えていて、その場にいると息ができないほどの様相を呈している。

食えないわけだ。
お気の毒なのはそのほとんど溶けかけたイワシを処理している方々である。
網にかかったものであれば、刺身で一杯、めざしで一杯、煮干にして出汁をとることもできる。
それが一夜にして死んで海岸、海を埋め尽くしているんだからやりきれないだろうと思うんだけど、テレビだと「こんなことは過去ありましたか?」という質問ばかりで、「残念ですか?」がないんでどう思っているのかがよくわからない。

このイワシの大量死現場は絵になるのでカメラが入っているのかと思ったら、それだけじゃない。
東日本大震災の前にロサンゼルスで同様のことが起きていたので、これは大地震の前触れではないかと疑っているのである。

その可能性はあるわけで、地震の前には割れた海底から超音波が発信されイワシは方向感覚を失い、狭い入江に入り込む、すると酸素が不足して一気に死んでしまう、ということはある、らしい。
らしいが、この手のことは断定ができない。

クジラに追われて入江に入り込んだという説もある。
もしもそうなら、クジラやっぱり食おうよ。私は個人的にちゃんと消費しているが、どうも若い人はクジラは臭うという先入観を持っている人が多いのか、頭がいいクジラはかわいそうだから殺すな、食べるなというアジテーションに影響されているのか知らないが、クジラの肉が全然売れなかったというニュースもありました。関係ないけど、困ったら私が全部引き取りますから連絡してください。
クジラは信じられないくらいうまい。

下関、かつての大洋漁業大洋ホエールズの本拠地出身の私ですらあんなにうまいものとは知らなかった。東京のある場所にその店はあるが、小さくて予約も苦労するので、教えない。しかし、それではクジラのうまさを知る人が増えない。困るぜ。
これまでその店に連れて行った人間は、全員が目を丸くして底なしに食っていった。
あのイギリス人でも大量に食って行った。
そのイギリス人はノルウェイで一人だけクジラをたらふく食って、周りにひんしゅくを買ったとメールしてきたが、その心意気に胸を打たれた。

戻すと、クジラに追われての可能性もあるけど、そんなにあちこちで同時発生するか?
「こんな・・ことはいままでは・・ないねえ」と漁師さんが言っていたから、やっぱりおかしい。

水温がイワシの死亡時に平年と比べて変化した、ということもないらしい。

イワシも理由がわからぬまま死んでいくのは納得がいかないだろうし、私もあれだけの量のイワシが水揚げされていたらどんなに幸せだろうと思うと無念でならない。あのくらいの大きさだとそのままから揚げにすると全部食えてうまいんだよな。

気象庁は「地震とは関係ない」とコメントしているが、疑っているというより単純に「わからないこと」をそんな簡単に否定できるのかしら、根拠はなんなのかしら、と思ってしまうのも仕方がなかろう。

あっちこっちから情報があふれ出しているが、政府、マスコミ、ネットも膝を打つような答えは出してくれない。
情報が多すぎると結局自分で調べるしかないのである。

これは原発放射線量、消費税、社会保障、エネルギー問題、すべてにおいて同様である。
ただでさえ忙しいのにどうすりゃいいんだろう、と言ってはいけない
もともと自分で考えなきゃいかんことだったのである。

伊勢神宮についてはわかっていないことが山のようにあるらしい。
それを解説した本をこれから読み始める。
信じていいんだろうか。

写真は参道にある古くからの旅館。
一度泊まってみたい。