吉野家の牛丼と国鉄初乗り運賃

吉野家さんが牛丼を今回280円でご提供してくださるそうで、普段の昼食は11時前に自宅で食べる私には大きな影響はないんだけど、そういうニュースを聞くたびに得をした気分になるのはどうしてかしら。
なか卯すき屋松屋も頑張ってくれているんでホントありがたいですよ。
たまに立ち寄ってみると昼時は待ってなきゃいかんのだね。
味は微妙に違うんだけど、正直なところ牛丼の味より紅ショウガの味に敏感に反応する私である。
酸っぱすぎたり、少し甘みが加えているのは苦手。
吉野家の紅ショウガは好きな味なので嬉しい。

私が大学生の時、三田の校舎の手前にラーメン二郎がありました。
そこは学ラン着たごつい学生が溜まっていて、「ブタブタ、マシマシ、ニンニク、マムシ」とかわけの分かんないことを言っているんで一度入ったことがあるんだけど、いたたまれなくなり「普通で」と小さな声でお願いして味もわからないラーメンを急いで食って逃げ出しました。あれうまかったすか。

ラーメン二郎の手前に横断歩道があり、ちょうどそこに吉野家がありました。
横断歩道が青のときはさっさと渡って、学食で一番安くてまずいうどんかラーメンを食べてたんだけど、赤のときは頭がくらくらしてしまって、気がつくと吉野家の椅子に座り込んで「並」と叫んでいました。あれは脱法ドラッグみたいなもの入れてたんじゃないかね。あるいはフェロモンとか。
下関には吉野家なんてなかったから、おいしかったですよ。
「ああ、おいしい」と本気で思いましたよ。
ただ、食べ終わって「また300円も使っちゃったよ」と毎回後悔するんだな。
300円は私には結構痛い出費で、積み重なるとやっていけなくなる値段だったのでございます。
学食に行けばまず口にしないAランチが確か350円だったから、ラーメンは150円とかだったんじゃないの?違った?しつこいけど悲しくなるくらいまずいものでしたが。

しかし、あれだよ。
1976年に300円だった牛丼が現在280円ってどういうことかね。
同じものが37年前より安いんだぜ。
昔の貧乏学生から搾取か。頼むよ。
いろいろご事情があり今の状態なんでしょうけど、頭ひねるね。
デフレ克服、インフレターゲットが2%という呪文が毎日唱えられている中、政府にたてつく姿勢は高く評価するけどな。

当時の国鉄(JRになってからもしばらくは国鉄って言ってました。ロンドンから帰ってきてもつい国鉄と口に出てしまい怪訝な顔をされていました。一時E電って呼ぼうとくだらない会議で決まったんだけど、誰も使いませんでした。いつの時代も「有識者」を集めた会議はクソの役にも立たない)の初乗り運賃はいくらだったと思われますか。30円ですぜ。30円。今いくら?PASMOとか持ちゃってるんで、いくらだかわからなくなってしまった。私鉄も高くなった。

最近は博多ラーメンの店では「替え玉1玉まで無料」「2玉まで」「5玉まで」と際限なくお替わり自由度が緩和されてきている。私が学生だったら昼間5玉食って、晩飯抜くね。
小麦の価格は上がっているはずなんだけど、自社で麺まで作っているんで安く押さえられるということです。しかし、不自然なくらい安くないかね。今はもうそんなに食べるとまた血液検査でお医者様に怒られるんで替え玉はひとつまでと決めてます。
ちょっと損をした気分になります。

このたぐいの謎は食い物に限らず、あらゆる分野で見受けられます。
いろいろお聞きしてみたいですね。

門前仲町の裏通りにある喜輪味という立ち食いラーメン屋はラーメンが290円。朝早いとサービスで大盛りにしてくれます。意外にうまい。
てなことを書いてたら女子小学生のガキのファッションショーがありました、というどうでもいニュースをテレビでやってたんだけど、ガキに服だけで毎月5万は使いますとか、イベントのときは10万使うことがが続いたりします、とネジがすっ飛んだ母親がたくさんいました。

お金がどう回っているのかさっぱりわかりません。

こういうところで食べる焼き飯とか焼きそば、あるいはトゥクパはちょっと高めです。
標高2100mのナガルコット、ネパール。