大島さんと佐渡裕

毎日テレビの話になってしまい、あまりテレビを見ないはずの私がテレビオッサンと思われてるような気がしてならないが、たまたまそういうことですから。

あれだけ昨日24時間テレビのことを書かせていただいたんで、全く見ないで文句言ってたってのはフェアじゃないと心を入れ替え、朝起きてつけてみた。
大島さんが走っていた。
サポートの方々に囲まれながら走るというよりも、とにかく足を前に出すという速度だが、走るという気持ちは伝わってくる。
レポートによれば走りながら涙をボロボロ流しているという。
膝が痛くて思うように走れない、と泣いているんだそうだ。
やめた方がいい。
私はスポーツに集中できるタイプでもないし、スポーツ医学なんてなんにもわからないが、両膝の半月板をすべて痛めていて、走ることが全くできないので、どういう状態か何となく想像できる。
この状態であと12時間走り続けると私と同じことになりかねない。
ツイッターで「大島さん、ガンバレ、私も頑張る」とかいろいろ励ましのフレーズが画面に出てくるんだけど、「気持ちは伝わったから、もうやめて」というのも絶対にあるんじゃないかしら。
私だけかな。

ボランティアでやってるのか、ちゃんとギャラをもらって出演しているのかよくわからない羽鳥アナウンサーが讃岐に行って、うどん屋さんでうどんを食べていた。
オヤジさんに「ニッポンって?」と聞いていた。
わけわかんないんで、テレビを消したら9時を過ぎていることに気がつき、あわててつけ直し、毎週見ている「題名のない音楽会」にチャンネルを合わせた。
今日は「歌ってみまSHOW!」だった。
一般の方が大ホールでオーケストラをバックに堂々と歌声を披露している。
ああ、俺も歌いてえな。

クラシックといえば、私は小学生のときに出会ったムソルグスキーの「蚤の歌」が歌える。
一度聞いて病的にこの歌が気に入り、大声でレコードに合わせて歌っていた。
日本語ですけどね。
蚤に外套を作れ、と王様がメチャクチャなオーダーをするというお話の歌。
今でも覚えているからすごい。

おじいさんから小学生までうまかったり外したりしながらも、大好きな歌を歌える喜びが伝わってくる。
少し涙が出ました。
最後に「歌えバンバン」を全員で歌ってフィナーレとなりました。
山本直純のこの曲は何のてらいもなしに、歌を歌うのが楽しいよ、というだけの内容だが、私には強烈に響く。
歌を歌いながら死にたいな。
私の父親はそれに近い死に方をしたから、とても幸せだったと思います。

佐渡裕は私よりも歳下なのに「なにあの貫禄は」という説得力のある体格。
汗をその辺りに巻き散らかす指揮も大好き。
この人にはいつも元気づけられるんだけど、このところ少しずつ痩せてきているように見えてしょうがない。
もっとどっしりしてたはずなんだけど、少し線が細く見え始めてきた。
がっちりした体格だった友人に久しぶりに会うと痩せてしまっていることがこの歳になると多い。
ほとんどの場合は「糖尿なんだよ」と答える。
あまり太っていると大丈夫かな、と心配になるが、痩せられても同じくらい心配になる。
佐渡裕さんが糖尿だと根も葉もないことを言うつもりはないけど、少し心配しています。
いつまでもこの番組を続けてくださいね。

大島さんはもう頑張ったから、走るのやめて。お願い。

日曜だから、こんな話で失礼します。

ジョージアトビリシの教会。
朝のミサの様子。説教に女性コーラスが複雑に絡まります。天国にいるような気分。
この女性たちは間違いなくボランティアです。