「BOOK BAR」が変わります

昨晩の放送でお話しさせていただいたように、J-WAVEの「BOOK BAR」の放送時間が来週から変わります。
来週からは同じ土曜日、夜11時20分から11時50分までの30分番組になりますよ。

思い返せば、今から5年半ちょっと前、カンボジアシアヌークヴィル、ビーチ沿いの安宿のプールで本読みながら泳いでタラーンとした毎日を送っていたら、「番組やりませんか」とメールが届いたんだよな。
やり取りをしているうち「やりませんか」じゃなくて、「大倉がやることになっている」ということがわかり、めんどくせーなー、と嘘をつきながら、フンフン鼻歌を歌いながら手配していた格安航空券をあちこちの航空会社のオフィス(と言っても小屋みたいなところもあったんだけど)を駆け巡り、奇跡的に変更料金取られなかったんだよな。

クボノは「変更料金はちゃんと払います」って気前がよかったんで、「100万円かかった」って言っとけばよかった。
「領収書はああいう国ではもらえないんだよね」と嘘ついて。

ああ、番組は始まったあの頃は毛がふさふさしてたな。嘘。
杏ちゃんもすぐに「大倉さんは優しくて、とても話しやすい」とすぐになついてくれたな。嘘。
「真っ黒でハゲてて、少し怖かったです」とあとになって聞きました。ホント。
しばらく話す仕事をしてなかったんでよく噛んだな。ホント。今でもだけど。
杏ちゃんがいきなり新撰組の知らない人のことばかり話し始めて度肝抜かれたな。ホント。
最初は慣れなくて杏ちゃんが泣いちゃったな。嘘。
「ラジオは初めてなんです」とビビリながら、全然緊張してなかったよ。ホント。
本谷さんが来てくれた時は手が汗でビッショリだったな。ホント。
ハグもしてくれたよ。嘘。
NHKの「Jブンガク」とのコラボの時はドーラン塗られて顔がかゆくて困ったね。ホント。
杏ちゃんはカラオケ行くと酒なしでいきなり歌い始めるんだよね。ホント。
ゴルフはさすがに年の功で私が断然うまかったな。嘘。

そんないろんなことがあった5年半でした。
毎週、一冊の本を選んで紹介するというのはなかなかのことで、読む本がすべて紹介できるわけではないので、時間があれば本を読んでいる毎日。私は暇だからいいんだけど、番組が始まるといきなり爆発的に忙しくなった杏ちゃんは大変だったはずです。

初めて会った時、彼女はまだ21歳。私は50歳。
大丈夫かね、と心配しましたが、大変楽しく毎週続けさせていただきました。

あー、そんなことももう昔のことになるんだな、と一瞬気を抜きそうになったんだけど、まだまだ来週からも番組は続くんでした。
杏ちゃんは私が赤いちゃんちゃんこを羽織るまで続けると言っていますが、私は死ぬまでやめないからね。
そこんとこだけはよろしくお願いします。
60歳でやめさせたかったら番組内で殺してくれ。
佐藤春夫のようにラジオ番組の収録中に「私は幸いにして・・・」と言ったっきり亡くなった文学者もいるんだから、「私は不幸にして・・・」とラジオ番組の放送中に殺されちゃうフリーターがいてもいいんじゃないかな。

ともあれ来週からは21時から25時までの4時間、ショーンKさんナビゲートのワイド番組が始まります。
その中で海の孤島のように「BOOK BAR」は浮かんでいます。
ずっとショーンさんのワイドを聞いてくださっていただければいいんですが、時間がない、という方は23時19分くらいからJ-WAVEのスイッチを入れてくださいな。
番組宛のメールもお待ちしています。
よろしくね。

カンボジアシアヌークヴィルで「早く帰ってきて」と叫ばれたあとも実はラオスでしばらく歩き回っていました。
ルアンパバーン