シシを食らう

本日の「ごちそうさん」。
「ヤミ」は「おいしい」、「ヤック」は「ウゲッ」。

本題。
むつみ村のかよちゃんに「東京じゃ野菜はハイパーインフレーション状態で、とても私の家の家計ではまともにビタミン補給ができない」と訴えたんだっけ?
ブログに書いたんだ。
かよちゃんはそれを読んでくれて、そんなに大変だったら、と皆さんが想像がつかないくらい大量の野菜を送ってきてくれました。
ありがたいを通り越して、目眩がした。
念願の野菜をガツガツ食いまくっているから、お通じがとてもよろしくてよ。
いつもなんだけど。

山盛りのクレソンにベーコン炒めたのを油ごとぶっかけて、二日続けて食いまくった幸せは誰にも分けてあげられない。
あれだけのクレソンこちらで買うなんて、ありえないもん。
お金お金ってうるさいけど、あの川で自然増殖しているクレソンのほんの少しで3000円分くらいあったかねえ。
とんでもない贅沢でしょ。

で、昨日はフキノトウよ。
フキノトウ、大好き。
ほろ苦い初恋の味でしょ。
あの香りもフッと懐かしいあの娘の顔を思い出させてくれるの。
しかし、むつみ村の人はただでええもん食いよるわ。
かよちゃんが村中歩き回って摘んできてくれたんだけどさ。
かよちゃん、フキノトウを東京のスーパーで買うと一個100円くらいするんよ。
20個くらいあったかねえ。
その一部を記録しときました。

天婦羅にするのが好きなんだけど、油を使わないんで油揚げと煮浸しにしたわよ。
サササッと調理したんで、香りが全く消えてなくて、もうお酒とご一緒するとたまらんわな。

かよちゃんは中原さんにもフキノトウをお裾分けして、私の窮状を切々と語ってくれたらしいんです。
ありがたいことだわ。
全国の皆さん大倉は困窮しております。
すると、中原さんは「じゃ、うちにある猪肉も送っちゃり。大根もフキノトウも大倉さんに送っちゃり」と涙が出るようなお話をしてくださったそうで、また段ボールの中身が増えました。
猪肉は800グラムもありましたとさ。
一晩じゃ食えん。

半分を昨晩はスキヤキ風にして、残りをシシ鍋汁にすることに。

シシを食らうということは森の命をいただくことだ。
うまいうまい。
サシの入った牛肉を食えない体質なもんで、シシの「肉ー!」って感じがたまらない。
匂いがあると思っている人がいるでしょ。
ないよ。
野生の勘を取り戻す食いごたえ。
一緒にフキノトウも食ってんだから、現在私の身体には森の精が宿っている。
薬飲んでるせいもあるかもしれんが、くしゃみ、鼻水問題なし。
目も痒くない。
田舎にいた頃にゃ、花粉症なんて聞いたことないんだよ。
舗装されてない道からは常に土ぼこりが舞い踊っていたし、大気汚染なんてことも言われ始めていたのに全然平気だったぜ。
むつみ村じゃ私は健康そのもの。
酒さえ飲み過ぎなきゃ。

まだ手が付けられていない野菜が大量に冷蔵庫にパンパン、寒い場所に積み上がっている。
健康一直線の私である。

この場を借りまして、かよちゃん、中原さんに心からお礼申し上げます。
今度、下関からすごいの送るからね。
一龍軒のラーメンは絶品だからそれは送るとして、何でも言って。
うちわエビがいいかな?