猫の神秘

「うちのもみじに限って、そんな」という猫バカハゲオヤジ大倉でございます。
嫌われているのが何より悲しいんですが、愛は与えるものであって与えられるものではありません。
それで幸せな私は幸せなんです。

寝られなくてねえ。
いや、寝付くまではいいんだけど、3時間くらいで目が覚めて、それから寝られなくて苦しい。
季節のこともありますね。
3時間で充分という人は、勝手にそうしてて。
私はそれでは心臓に影響が出て、苦しくなるからダメなの。

今朝は5時半くらいかしら、と時計を見たら3時半じゃん。
ゲゲゲ、またこれかよ、一旦こうなるとなかなかそのままでは寝られなくなります。
そういう場合は仕事部屋でエアコン入れて身体を冷やし、メールをチェックしたり、FB眺めてみたり、それで腹の立つニュースに湯気をたててみたり。
そうすると、だんだん寝られるかもという心持ちになってくるんですよ。
家族、もみじもぐっすり寝ております。

ところが今朝は違ったんですのよ。
もみじが4時くらいから走る走る、走り倒す。
広い家じゃないけど、端から端まで凄いスピードで駆け回る。
うんちしたあとや、遊んで欲しかったりするとそういうことがあるんだけど、朝とも言えない時間に走り回ることなんてまずないんです。
「遊びをせんとや、生まれける」、ベンベン、か。
こりゃまた風流だね、なんて呑気なオヤジだ。
しかし、どうにも元気な猫だね。
ひとつ相撲でもとってやるか、なんてね。

そしたら「このところいくら揺れても携帯の地震警報が鳴らないね」なんて話してたんだけど、4時21分くらいですか?家中の携帯が「ビー、ビー、地震です。ビー、ビー、地震です」と大騒ぎ始めました。
本当かよ、と疑っていたら、揺れ始めましたでしょう。
びっくりしましたよ。
地震にじゃなくて、もみじに。
私はマンションの17階に住んでいるのでよく揺れるんですが、この程度のものには慣れておりますんで、唯一の値の張る所有物、大画面テレビを押さえにいきましたよ。
生活に困っても売れるようなシロモンじゃありませんけどね。

お〜お〜、かなり長く揺れますな、と、家族も起きてまいりました。
ところでもみじは?
「もみじは揺れ始めてすぐに私の部屋の机の下に逃げてきた」
と娘が申します。

もみじは地震が大嫌いなんですよ。
揺れると足腰が立たなくなって、じーっと座り込んでしまいます。
だから携帯の地震警報も大嫌いなんです。
いつもあれが鳴っただけで震えがきております。

そのもみじがねえ、地震発生20分前に大騒ぎですよ。
すっかり家猫なんで、本能を失っていると思い込んでいたんだけど、やる時はやるもんだ。
地震だよ、地震が来るよ、起きて起きて!」と言いたかったんだと思うと抱きしめてあげたくなるわ。
しかし、何か言いたいことがあれば、普段ならちゃんと言いにくるんだけどな。
「ごわーん」とか「ごわーん」とかさ。
「じしーん」とは口の構造上言えないんだろうな。
いやいや、ご苦労様。
君が走り回っても「地震が来る」と身構えることはできなかったけど、今度は準備することにするよ。
ただ、今回初めてじゃないの?
信じていいのかしら。
信じるよ。

わかりにくいかもしれませんが、このソファの上辺はもみじが爪研ぎに使うもんだから、何度縫っても、中身が出てきてしまいます。

ちなみに私の携帯は昨日の夕方からぶっ壊れてしまい、地震前も沈黙しておりました。
いまだに復旧のめどは立っておりません。
御用の方はメールかFBでご連絡ください。