アメリカ、財政の崖はどうなった

本日は3月6日でございまして、昨日のNY市場ではとうとうダウ平均株価が最高値をつけてしまいました。おかしい。アメリカ人は認知症か。あるいは私の頭が悪いのか。

年末から年明けまで「財政の崖」が目前となり、そうなれば大幅な歳出削減となり、社会保障費も国防費もなんもかんも一律予算が削られるということで大騒ぎしていたじゃん。
あの時はかろうじて2ヶ月先延ばし、ということでなんとなく騒ぎが収まり、でも今度は3月1日までにまとまらなければ本当に地獄が蓋が開く、ってことになってたんだけどな。
オバマ大統領も「まずいんじゃないの」と2月にも何度か声明を出してたんだけど、どうも真剣味がなかったんだよな。

あの騒動は一体なんだったのか。
証券会社もアメリカ株を押し始めているってのはどういうこと?
頭をひねっていたら、昨日読んだニューズウィークに記事があった。

確かに削減は強制的に行われるが、ずいぶん前からそれに備えて政府各機関は歳出減らしの準備をしてきたので数週間はそれほどサービスの低下はないだろうって話らしい。
でも数週間のことですぜ。この問題が解決されなければ時間がたつにつれとんでもないことになるのは目に見えている。
さらに3月27日に予算継続決議が失効すると「非常事態のための人員と、人命にかかわる福祉系の部署を除けは政府機関は閉鎖される」らしい。
そっちのほうが大事なんで、とりあえず財政の崖は「比較すれば」たいしたことはないことなんだそうである。

3月27日って、22日後なんですがいかがしましょうか。
あははは、と笑っていたい気もするが残念ながらそうもいかない。
いくらアメリカ政府、アメリカ軍の出鱈目に腹が立っても、別にアメリカ国民にはらわたが煮えくり返っているわけではない。
それにアメリカ政府機関が閉鎖されれば、経済的な影響から逃れられる国は世界中一国もない。
迷惑千万。
どうなの、アメリカ国債はドーンと格下げになるんじゃないの。
日本も中国もたくさん持ってまっせ。
日本の場合は持たされてまっせ。
死なばもろとも、じゃねーんだよ。
アベノミクス?なんじゃそれはでっせ。

グローバル経済の功罪はひとまず置いておくとして、現状マネーが世界中を飛び回っているところに来て、突然アメリカが政府閉めます、ってことになると大混乱になるんじゃないの?何か不思議な魔法があってそういうことにならないのかね。

TPP交渉?できないよ。
尖閣防衛、知ったこっちゃないよだぜ。

まあ、ちょっと面白いと言えないこともないんで、観察しときましょう。
一度そういうことが起きたほうが、世界中の人間が目を覚ますかもしれない。

と、いうことを書こうと思っていたら、突然ベネズエラチャベス大統領がなくなったという速報が入ってきていた。
アメリカにメチャクチャ言ってきたポピュリストだ。だから特に貧困層には人気があった。
彼の主張にハチャメチャなところがあったのは否めないが、アメリカの横暴に対して怒っていたことには同意する部分もあり残念である。
ご冥福をお祈りします。

アメリカ政府機関が閉鎖になると、ネパールの山羊にも影響はあるのかしら。