集中している時の口

そんな大げさなことじゃなくて、例えば運動会でヨーイのドンを待っている時とか、お店で上手にビールを注がなきゃと緊張している時とかのことです。
そういう時に人間は二通りに分類されることが先日判明しました。
科学雑誌ネイチャーに掲載されていたんじゃなくて、私がカウンターの中で働いていたときにお客様が発見いたしました。
これ論文にしたらノーベル賞とかもらえないものだろうか。

若干の緊張と集中の中、口をチューをする時のように尖らせる人、逆に上下の唇を口の中に畳んで噛んでしまう人。
この二つのパターン。
私は自分のことは小学生の時から気がついていたんだけど、唇が見えなくなるくらい口の中に吸い込んでしまっております。
なんでこんなおかしなことをしているんだろうと恥ずかしくてしょうがなかったんだけど、人様を観察すると結構これが多い。
運動選手にも多いです。
こうすると必ずうまくいくというわけでは決してなくて、失敗する時は失敗します。

もうひとつは「口を尖らせるよね」と言われて、そんなおかしなことをする人間がいるか〜、とせせら笑ったら、圭さんがやっていた。
私は絶対にできない。
緊張してチューする時の顔になるか?
「あたしそうなります」
とお客様がおっしゃる。

そうか、人間は二通りだ、と結論を出そうとして、家族にインンタビューしてみた。
妻は奥歯を噛み締めるらしい。
辛そうな人生だ。
娘はどうにもなんないと言う、本当かよ〜、と小さなグラスに表面張力で盛り上がるくらい麦茶を入れさせてみたら、普通の顔してやっている。
「あらん、君、時々唇を口の中に入れてるじゃん」
「あー、なんにも考えてないときにね」
「何も考えてなくて、どうしてそんなことすんの?」
「だからわかんないって!」
怒られちゃった。

世紀の発見をしたつもりだったのに、盛りさがちゃったよ。
ちなみにですね、私が唇を畳むと両頬にエクボができて可愛いそうです。
オッサンなのにね。

ネタ、溜めとかないとね。
こんなどうでもいいことを書くことになっちゃうよ。

私は写真を撮る時は多分唇畳んでいます。
セントラル・マーケット、プノンペンカンボジア