山崎豊子さん、亡くなる

本日の「ごちそうさん」ではめ以子が大嘘ぶっこいて、チョー罰当たりにも仏様に供えられたイチゴを食っておりました。お前は一休さんか。
私があのくらいのガキの頃でもイチゴなんて食ったことねーぞ。
この罰当たりめが一週間くらいで杏さんになるはずです。

本題です。
つい先日新たに連載を始めたと聞いていたので、また寝られない日が続くと期待していたんだけど、早々に亡くなってしまわれました。残念でなりません。
88歳とのことだから、やむを得ない、大往生だ、と送り出すのが当たり前なんだろうけど、本人は全く死ぬ気なんかなかったんだろうからこちらまで無念に思えてくる。

連載を始めた小説は太平洋戦争で捕虜第一号となった軍人の生涯を描くつもりだったようなので、書く側も読む側も気合いが入るものになっていたんだろうな。これも実際のモデルがいたようで、真珠湾攻撃の際アメリカ軍の捕虜となり、終戦まで捕虜収容所で暮らし、戦後はブラジルなどで活躍したビジネスマンだったようであります。

私は連載小説を読むというかったるいことが嫌いなので、山崎豊子の場合は全巻が出版されてから一気読みという習慣がついておりました。
「約束の海」というこの小説はどうなるんだろう。
誰も山崎豊子の意志を受け継いで書こうとは思わんだろうなあ。
かなりの資料は既に集められているらしいのでどうにかならんでしょうか。
でも、山崎豊子じゃない小説を読みたいと思うかね。
思わなさそうな気がするな。
どうされますか、私、山崎作品はほとんど読んでいますが、書きましょうか、とど素人の独り言を真に受けるバカ編集者はいないだろう。いたらどうぞご連絡ください。
「BOOK BAR」を続けながら全力で取り組ませていただきます。

その「BOOK BAR」ですが、これまでに私も杏さんも一つずつ作品を紹介しています。
私が紹介したのは「大地の子」。
2008年に紹介しています。

大地の子〈1〉 (文春文庫)

大地の子〈1〉 (文春文庫)

小説を読みながら嗚咽を漏らしたのはこれくらいじゃないかしら。
まだ読まれていない方は是非挑んでください。
テレビドラマにもなりましたが、これも嗚咽が止まらない上、引きつけまで起こしました。

杏さんは今年に入って山崎さんが初めて書いた小説「暖簾」を紹介しました。

暖簾 (新潮文庫)

暖簾 (新潮文庫)

すごいタイミングで持ってきてました。
いつ番組で話したのか忘れましたが、杏さんの友達の間では「山崎豊子祭り」になっているというお話で、みんなが夢中で読んでいたらしいですよ。
若い方々にも山崎作品は広く読まれているようでした。

テレビでずっと山崎さんのことについて詳しく話しているので、ここであえて同じことを書くことはないでしょう。
ご冥福をお祈ります。