アロス・カルドッソ

体がなまってしまい、それがいろいろな影響を脳に及ぼし、毎日眠くて難儀をしております。
今日は絶対に泳いで元気にならなきゃ。

今日はスペイン料理はパエリャでシメ、と決めている方々に、そんなことないよ、というおせっかいなことを申し上げ、夕方の水泳に備えたいと思います。全然関係ない話ですね。

私はパエリャをそんなに好まない、というより、嫌いであります。
日本でもスペインでも嫌い。
もぞもぞしているし、グシャグシャ噛まないといけないでしょ。お米が固くないでっすか。
エビもいちいち手で剥かないといけないし。
昔は好きだったのかもしれないんだけど、似た料理でパエリャよりずっとうまいものを知ってしまったから、「嫌い」と思うようになったのかもしれない。

これがスペインのパエリャ。

暑苦しい。

スペインに赴任していた友人がパエリャ食べてるの見たことなかったもん。
その代わりに勧めてくれたのがアロス・カルドッソだったのである。
もともとはカタロニア地方の料理なんだけど、おいしいんでどこにでもある。
どこにでもあるんだけど、どのレストランにでもあるものではない。
前回私がスペインに行ったときはパエリャなんかには目もくれず、ひたすらこの料理を探していた。
なのに旅行の最中はよく行っていたレストランの名前を思い出せなかった。
今思い出した。
La Dorada。
魚のイラストが安っぽいのに料理はすべて絶品。ググれば出てきます。
スペイン料理のことを知らないオッサンたちは「パエリャ食おう」と言い始めるのだが、場を仕切っている私はそれを許さず、必ずこのアロス・カルドッソを頼んであげていた。パエリャの方がよかったという人間はいなかったよ。
みんな「こりゃ、うまい」と口数も少なくひたすら食っていた。

雑炊ですな。
パエリャとほとんど同じ材料が使われているんだけど、それが雑炊なんざんす。
旅行案内の本ではパエリャと同じところに分類されていたりもします。
マドリッドで食べるなら少し高いけど、La Doradaを勧めます。

そういうことで、あちこちでこの料理を食べました。
ロブスターだけのものや、魚介類ごた混ぜのもの、どれももう声を失うくらいうまい。

最近は日本でも置いているところがあるようです。
オッサンが若い女の子をお連れするには最高なんじゃないかしら。

以下、スペインで食ったアロス・カルドッソの写真。

ま、今日はそんなとこで。