wagamamaというラーメン

私がロンドンに赴任して2年経とうとしていた1992年、事務所の若者が駆け足で、というほど広くないオフィスの中を早く知らせなきゃ、という勢いで息を切らし報告に来た。 「大倉さん、大変です。おかしな日本食屋ができましたよ。凄い人気なんだけど、ど…

グルジアは何故ジョージアが正しいのか

帰ってきてからグルジアは本来ジョージアと呼ぶべきであると繰り返しここで書いてきたが、そろそろ理由をちゃんとお伝えしておかないと、大倉が勝手にそう言ってるだけなんじゃないか、ということになることは必至であるから、ご説明申し上げます。いきなり…

アルメニアで髪を切る

既に何度も私の理容室へのこだわりについては書いたのだが、人生に新しい展開が起きたのでそれについてひとつ。髪が薄くなってくると必要以上に髪の整え方が気になってきていた。 私はすだれにする気は全くなかったし、あえて短くすることで「薄い」という事…

寝た

毎回旅に出るとしばらくの間時差に苦しんで、昼間映画館で眠り込んでいたり、夜中に六本木辺りで朝まで寝られないから飲んでいたりする。 しかし、さすがに昨日も書いた通り、寝ない日が続き、朝9時に成田についてから、自宅でなんやかんや整理していたら妙…

ちゃんと帰ったことが偉い

自分でもこのままいなくなってしまうんじゃないかと途中で不安になっていたのだが、1ヵ月以上もいないというのに、旅先にて人のノートブックで一度チェックしてみたら、かなりの方々が毎日このブログにアクセスしているじゃないの。 びっくりしたよー。 そ…

血がたぎる

普段は家で飼われている猫のような生活をしている私だが、突発的に人の世の情けに触れたくなったり、理不尽な目にあって泣きたくなったりする。それをパチリ、パチリとシャッターを切って行く。 「また自分探しですか」とこの熟年ハゲの志を試すようなことを…

アロマでいこう

寒い間ずっとかぶっていたニット帽を身につけることはもうない。 あのカシミア製の1000円帽には言葉では言い尽くせないほど感謝している。 しかし、愛するあまり1ヵ月かぶり続けていると、頭から妙な臭いが漂ってくることになる。私が頭から最も汗をか…

ネットカフェと「BOOK BAR」

めでたくも今週6日、土曜、J-WAVEで夜11時から放送されている「BOOK BAR」は六年目に突入いたします。 番組が始まるときのドタバタにつきましては、番組内で話したり、杏さんの「杏のふむふむ」で触れられていたり、私も別のところで書いたりしていました…

カンボジアに向かう皆様

カンボジアが人気である。 一昨日、バーで修行していた時に「来週からカンボジアに行くんだ」という若い女性に会った。 休暇でゆるりと過ごすんだそうです。 時代は変わりましたぜ。タイやベトナムで沈没していた日本人も物価上昇に追われて、より安いカンボ…

インドは危険か

15日、インド中央部のマディアプラデシュ州ダティアでスイス人夫婦が森林地帯でテントを張って野宿していたところ襲われ、女性は集団レイプをされ所持品を奪われるという事件がありました。 犯人グループと覚しき男たち20人が拘束されている、というえら…

オーム・シャンティ・オームがやってくる

皆様、いよいよお待ちかねの大ヒットインド映画「オーム・シャンティ・オーム」が明日公開でございます。 ありがたや。生きててよかった。死ぬ前にもう一度見られるとは思わなかった。「インド映画はノリだけじゃない」という記事が新聞の文化面に掲載された…

すみません。時間がなくて。

柔らかい筍食いてー。ちょうど今の時期ラオスでは、早朝こんな小さな筍を少数民族の皆さんが山から担いで降りてきて、また戻って行きます。 昼間は山の中のバスのトイレタイム(と言ってもトイレはないんだけど)場所で並んで売ってくれてたりもします。 味…

インド式計算術

というたぐいの本が一時バカ売れして、数字についてはゲロゲロの私も「へー」くらいは思った。 インド人は0の概念を生み出したんだから凄いぞ、という認識は大昔からあったんだけど、実際にインドに通っていて、この方々の計算力には舌を巻く、という経験が…

ネパールでイスラム教徒の祭にたどり着く その3

村のはずれの広場にやってきた。 ただ、そこらじゅうが広場みたいなもんなんで、特別な設備は一切ない。普段そこで運動会をやっているわけでもなさそう。ただただ広い。東京ドーム一個分まではないけど。家の数も見たところ限られている村にすごい数の人間が…

ネパールでイスラム教徒の祭へたどり着く その2

私を案内して自分の家まで連れて来てくれたのは、 アルンという背は低いががっちりした体格の30代のいい男である。名前もわからない駅で降りるとアルンは歩いてもほんのすぐのところだと私をグイグイ先導してくれる。 歩いてもといってもリキシャも何もない…

ネパールでイスラム教徒の祭りへたどり着く その1

ネパールはかつてはヒンドゥー教を国教とする唯一の国でありました。 宗教はヒンドゥー教徒が約82%、それから仏教徒約11%、いくら調べても内容がわからないキラット教徒が3.6%。で、イスラム教徒が4.2%、キリスト教徒は0.5%。 これでヒン…

むつみ村のお祭り その3

そんなわけで、私はシシ鍋を食い、いきなり哲学的瞑想に入ろうとしたのだが、状況がそれを邪魔をする。すでにお腹が一杯で晩飯が食えなくなったらどうしようと心配していたにもかかわらず、むつみ豚の串刺しを郵便局の方々が焼いておられる。山口は魚という…

むつみ村のお祭 その2

私がむつみ村としか書いていなかったので、おそらく99%の方が「むつみむら」と読んでいるだろうな。私もそうだといいなと普段から思っている。 しかし、現実は厳しい。 「むつみそん」が正しい。どうして「むつみむら」じゃないのかしら。 こっちの方がか…

むつみ村のお祭り その1

タイミングよく萩市のむつみ村での出来事を書こうと目論んでいたが、目論んでいるうちにどんどん古い話になってしまうことに気が付いた。お祭は11月3日のことだったのにすでに10日以上経過している。最近の大倉のブログは田舎話ばかりでもう少しとんが…

下関レポート その3 彦島旅情

下関には島がある。 巌流島があるが何もないらしい。行ったことがないので何とも言えない。 何故そんな場所で小次郎と武蔵が勝負することになったんでしょう。 本を読めばわかるんだろうけどね、バガボンドは今どのあたりなんだろう。帰ったら漫画喫茶に行っ…

天地明察

正直期待しなかったんですよ。 こういうロケが多い大作は構えだけ大きくて、ある程度ヒットしても筋を追っただけになってしまい個人的にはずっこけてしまうことがほとんどなんだけどね。 娘が見てきて、「絶対に行け。行かないと口きいてやんない」と脅すん…

ネパールでバス転落

10日の夜、西部山間部を走るバスが道路から100メートル下の河原に転落し、乗客ら28人が死亡、11人が負傷するという事故があった。事故原因は不明と書いてある。 事故原因は不明じゃない。ネパールの都市と都市を結ぶ交通は飛行機かバスに限られてい…

ミャンマーの日本食屋さん

ミャンマーの記事が一杯である。 完全民主化とまでいっていないんだけど、アウン・サン・スー・チー女史が解放され、政権側と折り合いを付け出したからどの国も企業もOK!GO!ということになったのでしょうかね。 日本企業もインフラ整備事業に突っ込ん…

本日、特番

「大倉といえばインド」という偏った見方をされると困るが、そういう側面もないではない。 しかし、実際に住んだこともないしな。怒る人もいるかもしれないから、「インドといえば大倉」ということにはならないように今後とも気をつけます。よろしく願いしま…

メコンデルタも暑かった

毎日暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 各地で豪雨被害が出ているのに東京はこのところお湿りもなく、ひたすら照りつける日差しと反射熱で身体が焼けるような思いでございます。昔話ばかりで恐縮だが、朝の番組をやっていた時に真夏、…

山に登れない その2

リシュケシで私は怪しげに見えなくもないマッサージ屋さんに乗り込んだ。 マッサージは好きなので様々な場所で試してみた。上海空港のマッサージ屋さんはへたでダメですよ。 トルコで泡を立てられたら逃げたほうがいい。ベトナムでは全身を殴られまくる。 そ…

山に登れない その1

10年以上前、朝のラジオ番組を担当していた時、番組が始まる前によく身体をほぐしていた。 不思議なもんで緊張して筋肉がこわばっていると声が出なくなる。小さくなるんですね。お腹から出なくなる。なので、局に着くと朝4時から誰もいない玄関ホールで大…

一人旅で注意すること

20歳の女子大学生がブカレスト空港近くで殺害されたという報道に接して、普段から一人旅を勧めている私はかなりショックを受けている。今回はルーマニア、ブカレストでの事件という、あまり女子大学生との接点が見出しにくい場所なので、報道では「何故」…

ビエンチャン、ワッタイ空港の熊本ラーーメン

年とってあちこちに行くと、これは不思議だなあ、と思うことに出くわすことが増えてくる。 普通は世慣れてしまって、「ははん」くらいに思ってしまうようだが、私には若い頃は見えてなかったのかなあ。不思議と思える力が欠けていたのかしら。4月にラオスを…

帰ってまいりました

済州島の団体旅行、甘く見ていた。少女時代のような若い女性を観察しつつ、うまいもの食って、酒飲んで、垢すりでもして帰ってくるかと思っていたのだが、垢すりを除いてすべてのことを実行した上に、絶句するほど驚いたこと満載のそんなつもりではなかった…